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NO.579 モラレスBM-60DH

  • guitarportkobecom
  • 9月30日
  • 読了時間: 2分

常連さんÝ君が入手したモラレスのアコギを持って来てくれました。

ギターコレクターマック保田氏監修のモラレスBM-60DHです。

入手時はかなり汚れた状態だったようで少し磨いてきてくれていましたが、致命的なダメージは無くて弦も張っていないので弦高調整するのともう少し奇麗にするのと、3弦のペグが曲がっているので直して欲しいとの事でやってみます。指板のローフレットも擦り減っているので着色して目立たないようにしたりします~

ヴィンテージのクルーソンペグが付いていて、これだけで結構値打ちがあるとÝ君が言っておりましたがもう少し奇麗にするために洗浄してから曲がった3弦のペグを修正しようと熱を加えてから曲がりを直しているとあっさりと折れてしまいました…


折れたペグボタンのシャフトを観ながらどうしたものかと考え、近所の鉄工所に溶接できるか⁈と2件ほど訪ねたところ出来ないとあっさりと断られまして…(この辺りの鉄工所って造船関係のが殆どで細かな溶接ってやっていないみたいで…会社員時代にアルゴン溶接をずっっとやって来たので機械があったら自分でちゃちゃっとやれるんですが、どこか細かい溶接出来る鉄工所あればなぁーとお店に戻って~)


気を取り直して他の方法を考えまして~、予備で持っていたストラト用のが同じペグボタンだったのでそれをばらして、すると古いクルーソンの根元のギヤとかみ合いが合わないことが分り、また別のクルーソンタイプのペグを更にばらして2個のペグを合わせてようやく壊れたペグを復活させることが出来ました!やれやれ~…

※古いペグの曲がったのを直すのって折れるリスク大なので、ヴィンテージに拘りがないのだったら諦めて同じ形のゴトー製のを探しましょー!

各部を入念に磨いてから以前にお客さんから頂いたレアなワイヤーズの弦を張ってサドルを下げて仕上げてÝ君に取りに来てもらって、弦高をもう少し下げて欲しいとの事になりまして、サドルも限界まで下げていたのでネックアイロンを施しまして、最終的には6弦12Fで何とか3ミリになりましてÝ君にお返しできました。


マーティンHÐ-28をコピーしたBM-60DHは作りの良さから期待通り鳴りでモラレスの気合の入った頃の希少なアコギでございました。


来た時はかなりくたびれた状態だったモラレスでしたが時間を掛けて磨きましてこんなにきれいになるんやとÝ君に喜んで貰えてよかったです。

いつも色んなギター持って来てくれてありがとさんです<(_ _)>

 
 
 

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