Mさんから長い間使われていなかったMayaのエレキギターを持って来て頂きました。
取り敢えず音が鳴るのかその場で確認してピックアップからの音出しを確認して、使えるようにして欲しいとの事でレアで年期の入ったMayaを復活させます~
Mさんが高校生の時にロッコーマンで買ってから1年ぐらいして弾かなくなってから押し入れの中で仕舞われていたそうです。
鮮やかなメタリックブルーのボディは奇麗ですが金属パーツはクスミと錆が出ていました。
全ての金属パーツを取りはずして洗浄してから磨きあげます。
ネックを外すと何と~⁉、手書きでロッコーマンBL300見本と書かれておりましてこの個体は市販モデルではなくてショップの見本品であることが判りました(取りに来られた時にMさんにそのことを話してみると今までネックを外したこともなかったそうで、とてもレアな個体みたいですね~ってことで新たな発見でございました~)
電装系の清掃をしてからピックガード単体にしてボディも磨き上げました。
コントロールノブの下にミニスイッチが付いていてレバーが動かない状態でしたがレバーの曲がりと固着していた接点を掃除したら切換えが出来るように治りました(このスイッチはどうやらフェイズアウトスイッチのようでフロントPUとミドルPU、ミドルPUとリアPUにした時にフェイズアウトするみたいで通常の5段階の切換えに加えて2通りのフェイズアウトが楽しめる中々実用的な機構になっております(フェイズアウトを利かせると高音が強調されてカッティングでシャキシャキして良い感じで鳴ってくれます~)
フレットも少々くたびれていましたので、台形気味になっていた断面を丸めて磨き込んでおきました。
磨いた金属パーツを組み込んで弦を張替えて(09-46)各部を調整してレアなMayaBL-300が復活しました~
ストラトみたいなボディですが肘の当たる箇所のコンターは無くてブリッジはトレモロ式ではなくてブラス製の固定ブリッジがカッコイイです~
ヘッドの形がオリジナリティーで80年代のギターなので当時のグレコのGOとかアイバニーズの初期のRGのヘッドと似ていたり時代を感じたりします~
ボディカラーのメタリックブルーが映えてとても美しいギターやなーと見とれておりました。
Mayaのギターってアコギはネットで見かけたりしておりましたが、何処で作られてたんかなと気になったりして~アコギはナッシュビル(こちらもロッコーマンブランド)を作ってたタカミネ製みたいな説やエレキはマツモク製とかの説があるようですが~ロッコーマンさんに聞いたらおしえてくれるかな…
と謎多きレアな80年代のMayaBL-300ですが仕上がってオーナーのMさんにお渡ししてとても弾きやすくなってと喜んで頂いて、買った当時の事を聞いたりして~当時確か2万円代!?で買ったそうで他にも違う色のがあったそうでこれに決めたそうです〜
復活したMayaBL-300で青春時代に還った気分で楽しんで下さいませ~
レアなMayaをメンテナンスさせてもらって楽しかったです~
またのご依頼をおまちしております、<(_ _)>
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