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NO.505 Gigpacker GPF-12-Ⅱ

  • guitarportkobecom
  • 2024年4月1日
  • 読了時間: 3分

ご近所のブルース好きなNさんからギグパッカーのブリッジ修理のご依頼を頂きました。

クロサワ楽器がプロデュースしていたギグパッカーのレアな12弦仕様のトラベルギターです。

マーティンのバックパッカーのような感じですがオール単板でボディやヘッドの形状がこちらの方が凝った作りになっていてコストが掛かって採算が取れないので廃盤になった⁈みたいです~

ブリッジも独特な形状でサドルの上の箇所から割れたのでご自身でエポキシ系の接着材で直されたみたいですが~弦を張るとサドルに力が掛かって駄目だったようです…

(接着の際ブリッジの上下を小さなクランプで挟んでいたそうですがボディとは圧着していなかったみたいでしたので接着材を奇麗に剥がしてボディと圧着すれば治るかな~と思いながら、サウンドホールが小さくて手が入りませんしクランプが入りそうにないので最悪これは~裏板を外さないと治らないかなぁと色々と考えていたら何とかクランプが入ったので裏板を外さずにすみました~)

がっしりと付いていた接着材はヒートガンで温めると柔らくなって取れまして外れたブリッジとボディの接着箇所を奇麗に削って整えました。

(サドルの下にピエゾピックアップが敷いてあって接着出来ないので取りはずさないといけないのですが~外すと再度元に戻すのが困難やなぁと思いながら配線を弄っていると素子の配線が切れてしまい、仕方がないのでオーナーさんに連絡して代わりにいつも使っている貼付けタイプのピックアップをサービスで取付けることにしました。こちらの方が取り外しが容易に出来ますし、サドルの高さが低くなって接着箇所に掛かる力が多少少なくなると思います)

丸2日間クランプしてしっかりくっついているようだったので、弦(6,5弦は副弦なしの10弦仕様でした)を張りっぱなしにして5日間様子をみました。

その後問題なく可愛いギグパッカーが復活致しました。

このやり方で駄目だったことも考えて新たな12弦用のブリッジも用意しておりましたが、今回は使いませんでしたが、オリジナルのブリッジより大きので少し違和感ありますが…万一また剥がれてしまった時の為に予備で取っておきますね~

サドル下のピエゾが取れて弦高も下がり、締め切っていたロッドも緩めて締代も増えて弾きやすくなりました。


可愛いギグパッカーはこのサイズにしてはとても良い音がしていてオーナーのNさんもとてもお気に入りのようで治ったのをとても喜んで頂けました。

新たに取り付けたピックアップの音も確認して頂き、問題ないとの事でした。

この度のご依頼ありがとうございました<(_ _)>

このサイズはボディが小さくてヘッドが下がるのでストラップが必須ですね~


とても作りの良いコンパクトで可愛いギグパッカー6弦のがあったら探してみたくなりました~

 
 
 

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