以前に入手したFG-400MSをネックリッセットしました。
入手後に弦高調整したのですが、6弦12Fで約3ミリ位にしかならなかったのでネックアイロンを施してみたのですがあまり効果が無くて久々にネックリッセットをやってみました。(ネックをヘッド側から見ると指板面のブリッジの延長上がブリッジの高さの真ん中位になっていて仕込み角度がなくて弦高を下げれなくなっている状態です)
15Fを抜いて2ミリの穴を開けて指板に着いた接着を剥がして自作のネックはずしの治具をボディーにセットして指板に開けた穴から蒸気を入れる準備をしながら、ネックヒール部を少し治具のネジでテンションを掛けるとそれだけでネックが少し浮きましてあっさりとネックが外れました。
ネックの接合部を見るとボンドが塗られた形跡がなくて、この機種は以前にもネックを外した際に一瞬で抜けたのを思い出しましたが、この機種ってネックヒールに隙間がある個体が多くてそれまでのしっかりした作りの黒ラベルまでのとは違って作りに疑問があったりしますが、ベージュラベルのこの機種が好きでこれは最上位(トップ・バック共に単板の)の400MSのレアな艶消しボディーのやつなので、普通やったらここまで手を掛けないのですが、何とか弾き易くしたかったのでネックリセットしようと思いました。
経験上の感じでネックヒール部を1ミリ位削って仕込み角度を付けたら良い感じになるのではないかと削ってみました。(実際には削ってはネックに仮付けしネックの角度とハマり具合を確認しながら地道な作業をしております)
ネックとボディーとの隙間が無いようにサンドペーパーを挟み込んで左右均等に良い感じになるように削っていきます。
ネックを仮にセットして6弦と1弦張ってみてネックの芯ずれが無い事を確認します。
ネックを接着&クランプ後(写真を撮り忘れました…)に弦を張って(サドルも作り直して)ネックの仕込み角度が付いて6弦12Fで約2ミリ、1弦で1.8ミリととても弾き易いセッティングになりました。(ほぼほぼ締まっていたロッドの締め代も余裕が出来て今後のネック調整が可能になりました)
今回は久々にネックリセットを行なって希少なFG-400MSが良い感じに弾き易く鳴ってくれたのでやってみて良かったです。
元々、弦高が高めだったのでネックアイロンをやってみた(2回も)のですが効果が無かったのはネックの接合部が接着されておらずに普通だったらある程度アイロンが効くはずやのにこれはおかしい~と思っていて、やっぱり土台のネック接合部がしっかりしていないとアイロンも効かないし、今回でしっかりとネックを取付けたので問題も解決して音の方も以前よりは張りがある感じで鳴ってくれているのでこれからも暫くは可愛がってあげたいと思います。
気になる方にはお譲り致しますが、まぁネックリセット済みの綺麗な個体なのでリペアー代だけでも5万くらいかかりますので、それくらいでならお譲りしてもいいかな~と思っております。
という事で復活したお気に入りのFG-400MSでございました。
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