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NO.393 GUILD D-30

  • guitarportkobecom
  • 2022年12月2日
  • 読了時間: 2分

Ý様よりギルドÐ-30のビビり修正のご依頼を頂きました。

持った感じがずっしりとしていて渋いサンバーストのÐ-30なのですが、6弦を強く弾いた時にビビりが出るとの事でした。

ネックの状態も概ね良い感じだったのですが6弦だけ開放弦で少しだけビビりがでておりましたのでナット溝と1フレットとの隙間は適正だったのでほんの少しネックを順反り方向に緩めてペグを点検しておりますと6弦のペグのブッシュが緩んでいて他のブッシュも緩んでおりましたのでこれを締めるとビビりが解消されまして、原因はそこだったのかなと思うのですが、木の収縮で締め付けるタイプのペグのブッシュは緩んだ状態になることがよくあるので定期的な点検(増し締め)をするようにしましょう。

不具合が治りましたのでクリーニングしておりますとボディーのくびれた箇所のバインディングが数カ所剝がれかけておりましたのでオーナーさんに報告しましてこちらは今後様子を見てひどくなるようでしたら直しましょうという事で様子を見ることにしました。

トラスロッドを触る際にロッドカバーを見ると上下が逆さまに付いているのかと思ったのですがギルドってこういう形状になっているのが正しいようで、ギブソンとかの下側が広がっている形状を見慣れているので、知らなかったので良い勉強になりした。

フィッシュマンのマグネットタイプのピックアップも正常に機能しておりました。

あとこのÐ-30はバック板がバイオリンのように湾曲していてブレーシングが無い独特な作りになっているのが面白い作りやなぁと、カーブド加工って結構手間なことしていてメイプルのトラ杢も出ていてそのせいか、鳴りも凄く豪快なのでオーナーさんが購入される際にJ-45と比べてこちらの方が良く鳴っていたと言われていたのでギルドってたまにしか弾いたことが無いので改めてギブソンとかマーティンとは違った独特な存在感をしている良いギターなんやなーと再認識した次第です。

Ýさん、USA製のギルドÐ-30のご依頼ありがとうございました。

バインディング修理の際もまたよろしくお願いいたします。<(_ _)>


 
 
 

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