ご近所、兵庫区からお越しのOさんからモーリスF-13のメンテナンスご依頼を頂きました。
ギターを始めようとMカリにて入手したモーリスF-13ですが、弾き易くして欲しいとの事でした。
状態を診ますとネックがやや順反っていてサドルも少し高くて削れば弦高が下がって弾き易くなりそうで75年製としては奇麗なF-13です。
サドルは樹脂製なので牛骨に作り替えて鳴りも良くなるようにします。
飯田楽器のモーリスはF型を多く作っていたようで中々作りが良くてネック根元に斜め状の板で補強されていたり裏板(トーグ:フィリピンローズ)の木目も奇麗で当時の廉価版のギターとは思えないF-13でございます。
元々奇麗でしたがペグを外して磨いてギアーにグリスを塗ってスムーズ動くようにします。75年を境にペグのボタンが丸から四角いのに変わったようで、個人的には古い丸の方が似合っているので好きなのですが~(自分のだったらグローバーオープンタイプのペグに替えますが…)ロッドのナットもグリスを塗ってロッドを優しく労りましょう!
ブリッジピン穴の面取りがされていないので…、これをしていないと何だか気持ち悪くてついついサービスでやってしまいます。
プラスチック製のサドルを牛骨サドルに作り替えてネック調整をしてとても低い弦高になって弾き易い状態になりました。
磨き上げて仕上がったF-13は50年近く経った個体とは思えない奇麗な状態で沢山触ってきたモーリスのF型の中でも指折りの良い状態に仕上がって良い音を奏でてくれました。
Oさんにお渡ししてこんなに弾き易くなるなるのですねと喜んで頂きました。
Oさんはギターを練習して上手くなって小学生の娘さんにギターを教えたいとの事をお話ししてくれまして、F-13がとても弾き易くなった事を喜んでくれました。
親子二代にわたってF-13を末永く可愛がって頂ける事を願っております。
この度のご依頼ありがとうございました。
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