アイバニーズRGのリバースヘッドのカッコいいのが入荷しました。
かなり高齢のご近所のおじいさんが使っていないギターがあるんやけど買い取ってくれるんか~と尋ねて来られて年齢的にガットギターとか⁈と思ってて、直ぐに持ってくるわ~と言って暫くして来られて持って来て頂いたのが意外なRG R-750でございました。
状態を確認すると真ん中のピックアップが鳴らないのとヘッドの根元が割れているジャンクな状態でございました。
息子さんが使っていたギターとの事ですが今は家にいないので捨てようかと思っていたが近所にギター屋さんがあったのでという事でした。
まぁジャンクな状態ですけど希少なフジゲン製のRGなのでおじいさんから買い取らせて頂きました。(正直、部品取りでもいいかなーと思っておりました…)
ネックプレートが錆びていたり、フレットも少し減りがあるので後で奇麗にして行きます。
真ん中のピックアップは最初鳴らないのでダミーなのかなと思っていたらセレクターの線が外れているだけでした。
バックにBOSSのプレート状のステッカーが貼ってあって似合っているのでこれはそのままにしておきます。
ネックポケットに型番が書かれていました。
ピックアップを見てみるとなんとディマジオのPAFProが付いていて中々の物なんやなーとネットで調べたのですがこのRGの情報が出てきませんで、丁度この形に似たポールギルバートモデルのPGM-30が同じリバースヘッドであちらはボディにFホールのステッカーが付いておりますが当時の定価が70000円位で同じ位のグレードの様です。
ネックを外してヘッドの根元の割れを補修しました。
アイバニーズRGのネックは薄く造っていてヘッドの角度が付いているので倒したりしたらこのようになってしまうのでしょうね~。(幸いなことに弦をロックしているナットのボルトが付いているので補強のようになって割れがこの程度で済んだみたいです)
フロイトタイプのブリッジとネックプレートも外して洗浄、部分的な塗装をして奇麗に磨き上げました。
フレットも断面を丸く仕上げて磨いてパーツを組み付けて、所々あったボディの傷を目立たなくタッチアップして結構手間が掛かりましたが、捨てられるかも⁈のRG R-570が見事に復活致しました。
ネックが薄いので弾き易くてディマジオのPAFがパワフルで歪ませてもクリーンにしても中々使えるギターでRGが人気なのが判る感じがしました。
仕上がったRG-570は奇麗なエメラルドブルーが映えてマッチングヘッドでメイプル指板にポジションマークも同じ色でお洒落でリバースヘッドがレアでカッコいいです。
リバースヘッドって慣れないとチューニングがしずらいんですがジミヘンのストラトみたいで見た目のインパクトがありますね。
あとデメリットとして1弦が短くなるのでテンションが弱くなるみたいなんですが、ナットでロックされているのでそれは問題ないですね。
国産のRGは結構良い値段で取引きされているようなので試しにオークションに出してみると思っていた以上の値段で直ぐに落札されて次のオーナー様の元へと旅立って行きました。
短い間ではありましたがジャンクなRGを蘇らせて次のオーナーさんに使って貰えるようになったので良かったです。
近所のおじいさんが持ってきたRG-750中々の物でしたよ~。
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