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NO.310 GITANE DG-225

珍しいマカフェリタイプのギターのビビりを直してほしいとのご依頼を頂きました。


ネックを弄っただけなので載せないでおこうかと思ったのですが珍しいマカフェリタイプなのでご紹介します。

オーナーさんが2年位弦を緩めてほったらかしにしていて久しぶりに弾くと5弦辺りがビビって気になるので何とかしてほしいとの事でした。

マカフェリタイプって初めてなので診るとかなりネックが逆反りしていてハイフレットで弦とフレットが引っ付きそうなくらいになっておりました。

外観はクラシックギターのようなスロテッドヘッドで0フレットでネックのスケールが680ミリくらいあって普通のアコギより3センチくらい長くて演奏スタイルがハイフレットまで駆使して、まんべんなく弾くスタイルなので弦長が長いみたいらしいです。

ブリッジはピックギターのようなボディの上に乗っかっているだけのタイプで両サイドが尖がっているので外した時に先っちょがよく折れないもんやなぁ~と弦を緩めてみると両サイドの尖がっている部分がボディーに付いていて真ん中の部分だけが外れるようになっておりました。(これでブリッジの元の位置が分かるので便利ですね、最初見た時ブリッジがずれたので折れてしまったのかと錯覚しました!汗)

弦も専用のを張るみたいでテールピースに丸い突起が出ていてボールエンドではない輪っか状の弦を引っ掛けるタイプでマンドリンの弦と同じタイプです。

(調整の為、弦を張っていたら1弦が切れたので専用の弦が無いので焦っていると…テールピースの引っ掛けるフックに穴が開いていたので普通の弦も張れるようになっていたのでほっとしました)

あとこのテールピースがくせ者のようでオーナーさん曰く、弦を張ったままにしているとテールピースの肉厚が薄いので弦のテンションが掛かる角の所でよく割れるみたいで、買ってから2回折れてこれが3個目のテールピースってことで本家のマカフェリもそんな感じらしくてそんな所まで忠実にコピーしなくてもよさそうなものやのに~と、普通にテールピースの肉厚を厚くしたらと思いつつ、この微妙な強度が意外と鳴りに影響しているかどうかはわかりませんが⁈、そういうもんなんかいな~と自分を納得させました…)

他にも特徴的なサウンドホールが普通のアコギの半分くらいの大きさなのでロッド調整が少しやりにくかったりでしたが、何とか逆反りを直せてネックが真っ直ぐなりました。

(オーナーさんが新品で買ってからロッドは触っていないとの事でしたが、締める方向に目一杯締まっていたので最初からロッドが締まっている事ってあるのか?…と不思議に思いました。なんで弦を緩めて長い間ほっておくとネックが逆反るのは理屈通りでまぁ~直ったので良かったです)


マカフェリギター何とも面白いちょっと癖のあるギターでしたけど弾ける曲もありませんが良い音しているのでいつかはこんなギターをかっこよく弾けるようになりたいと思える渋いギターでありました。

最初弦とフレットがひっつきそうだった弦高は6弦12Fで2ミリ程になってビビりもなくなりオーナーさんにも喜んで頂きました。

元気になったマカフェリギターでかっこいいジプシージャズを奏でてくださいませ。

レアなギターのご依頼ありがとうございました。


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