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NO.231 Superiorラップスチールギターピックアップ取付け

またまたラップスチールギターを購入されたFさんからピックアップ取付けのご依頼を頂きました。

このラップスチールも希少なものらしくて、これで何本目になるのか忘れましたが某Mカリにて入手されて弦も張っていない状態でやって来まして、ピックアップ取付けのご依頼ですが状態を診るとブリッジ周りに何やら素人的な感じで接着したようなボンドがはみ出たような痕跡がありましたが取り敢えずピックアップを付けていきます。

ボディーエンドに12ミリの穴を開けて提供頂いたAdelineなるマグネットタイプのP.Uを取付けて弦を張りますと少し張っただけでブリッジに浮きが出てきて横から見るとブリッジ後部が持ち上がって前側が沈み込む状態になりました。

嫌な予感が的中しまして、取付けたP.Uを一旦外してオーナー様に状態を報告してブリッジの再接着をしないといけない状態でボディー内部の補強も施さないといけないような思っていた以上に状態が悪い事を説明しました。

(こういうことがあるのでオークションサイト等で弦も張っていない状態の個体を入手されてそのまま持って来られた場合は予想外に状態が悪い事があるので注意が必要ですねぇ~、まあどうせ直すのは私なんですが…、その分余計に費用が掛かりますし…他でやると多分ピックアップを取付けとブリッジの修理で2,3万は取られると思いますよ~。)

幸いブリッジの後部の浮きだけでそれ以外の部分はしっかり付いていたので端からタイトボンドを流し込んで1日しっかり固定して接着できました。

写真が上手く撮れなかったのですがブリッジ裏に補強が無かったので縦に補強を3本追加してブリッジの浮き上がりを防ぐ処置を施しました。

弦を張り多少お腹の膨らみはあるものの何とか弾ける状態になりました。

ラップスチールという事でかなり弦高も高いのですがナットの高さも15ミリ位あって弦高も10ミリくらいでナットの幅も広くてネック幅からはみ出して出っ歯のようなナットで、ペグの6,1弦の位置がかなり内側についているので、弦を外側から反対回しで張らないとナット溝から弦の角度がきつくなりますのでチューニングしずらいので悩ましいところですね~(指板のフレットもスライドさせるだけなのでフレットなんかなくて線の絵が描いてるだけです…)

ということでまたまた絶滅危惧種のラップスチールギターが復活出来てホッとしました。

ラップスチールってボディーが割と薄くて膝にのせて弾きやすいようにボディーのくびれとか考えられていてだからこんな瓢箪みたいな形なんや~って少し弾いてみて判りました。

着々とラップスチールのコレクションが増えていっている(これで何本目⁉)Fさんですがこれで少しは落ち着くのかな~。

Fさんが沢山楽器を買って私の所に持って来てくれるだけでとっても嬉しい事なんですが、guitar portの存在があるからこうして楽器が増えるんよ〜っ言ってくれて、ほんまに嬉しい限りですなんですが、僕が火に油を注いだみたいなものですけど、これからもFさんだけでなく、持って来て頂いた楽器をなるべくリーズナブルな価格で愛情込めてメンテナンスしてギター好きな皆さまの情熱に油を注げるよう頑張って参りますよ〜。


日本一のラップスチールの奏者を目指して達人の域まで極めて下さいませ!

またレアなのを持って来て頂くのを楽しみにしています。

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