オベーション・クラシックのトップ板塗装クラックの修理をご依頼頂きました。
とても奇麗な状態なのですが、ブリッジ下部に縦に塗装のクラックがボディーエンドまで出ていて木部までには行っていないのですがオーナー様的には気になっているみたいでこの先クラックが広がって行くかもしれないですし、精神衛生上もよくないので何とか目立たないように補修していきます。
以前にも同じオベーション・クラシックで割れをリペアーした事がありますが、それはボディーを倒してしまって完全にトップ板が割れておりましたが、今回のは塗装のクラックだけみたいですのでまだ軽傷ですがオベーションってトップ板が普通の木に対してバックがリラコードというグラスファイバー樹脂製で頑丈でトップ板とバックの強度のバランスとか収縮率とかが違うのでこのように結構割れてるのが多いみたいですね。
トップのブレーシングもXブレーシングではなくて縦に走っていたのでそれに沿って割れるみたいです。
ラッカー塗装でクラックが入ってたら何故かヴィンテージで良いギターの証みたいな扱いですがポリ塗装のクラックって同じクラックでも意味合いが違うというか、ポリってそもそもクラック入らないのでこうなるってことは何らかの力が掛かってこうなってしまうのでしょうね。
クラックに沿って養生してサンドペーパーで塗装表面を削ってその上からクリアーを吹き付けて耐水ペーパーで水研ぎして何度か繰り返してクラックが埋まるまでやりまして、あとはひたすらコンパウンドで地道に磨き上げて延べ3時間位ひたすら磨いていたように思います。手で触っても段差が分からない位に仕上げました。
オーナー様がとても大切にしていたこのオベーションのクラックを補修出来て嬉しく思います。
他にもエレキも所有されているみたいなのでまた何かありました際にはお気軽にご相談くださいませ。
この度のご依頼ありがとうございました。またのご依頼お待ちしております。
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