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NO.218 マーティン DXM Dreadnought

私以上にギターを売り買いされている猛者のO様より久々にお持ちいただいたマーティンのDXMの今回はブリッジ浮き修理のご依頼を頂きました。

一見とてもきれいなマーティンのドレットノートですが、Oさんの持ってくるギターは何か訳ありで、あちこちでお宝的なギターをお値打ち価格で見つけてきては、時々私がメンテナンスして気に入ったギターは自分用にそうでないものは売却しておられる方でとてもギターを見る目があるといいますか目利きできる方なので、ある意味同業者的な感じもあるのですが、レアなギターを入手しては度々持って来て頂いて私に弾かせてくれたりするとてもギター好きなOさんです。

マーティンにしては指板のポジションマークもなくて質素な作りでトップ材がハイプレッシャーラミネートってXシリーズとして98年からで、希少な天然木に代わる製材から出る廃材を利用して細かく砕いて接着材と混ぜ合わせて圧力を掛けて作った人工的な板ですが、鳴らしてみるとマーティンっぽいそれなりの音はしておりました。

ブリッジの右端が浮いているので治して~という事でした。

ブリッジ周辺を見てみると弦を張った状態でお腹が膨らんだ状態になっていて、このハイプレッシャーラミネートって何だか怪しい感じがしました。

ブリッジの浮いた隙間にサンドペーパーを当てて接着しやすいように下準備します。

タイトボンドを隙間に入れてクランプで挟んで1日そのままで様子を見ます。

翌日、クランプを外してブリッジが引っ付いていることを確認しました。

ブリッジの浮きを直したので当初の弦高もやや下がって6弦12Fで2.5ミリ程度になりました。

弦を張って鳴らしてみると低価格帯でもマーティンなだけあってそれなりな音はしております。

初めて触ったギターなのであちこち観察しまして、ボディー表面をノックすると何だかボンボンとやや鈍い反響音がしていて(普通はコンコンとやや高音でボディに響く音)サウンドホールからボディーの厚みを安物のノギスで測ってみると何と1.2ミリ(普通のアコギは大体2.5ミリ位はある)とトップ板が薄くて普通のアコギの半分くらいの厚みしかないことが分かりました。(サウンドホール周辺を測っただけなので他の箇所の厚みを見た訳ではありませんが…)

ブリッジ周辺でトップが膨らんでいる原因がこのトップ板の薄さ故の現象であるように思われました。

それ故、ブリッジの張力にトップ板が耐え切れずにブリッジが浮いたという原因も納得いくものでした。

まあ、トップ板を薄くすれば振動が伝わりやすくなって鳴りは良くなるので人工板で強度があるので敢えてそうしているのでしょうが、現在もこのハイプレッシャーラミネートって使っているのか分かりませんが、サイドバックに使うならまだしも、経年でこのような症状が出るようだったら私だったら絶対に買いませんね~。(個体差はあるかもしれませんが…、このギターお持ちの方おられましたら気を悪くされたかもですが、あくまでも私の主観でございますので悪しからず)


それでもそこそこバランス良く鳴ってるところが何だか憎いな~流石、マーティン…。


取りに来られたOさんにトップ板の薄さの事を説明して、最初持って来てもらった時にお腹が膨らんでる症状も観て頂いていたので一応、Oさんには早めに手放した方が良いよ〜、と一言忠告しておきました。(私が言わんでも適当に売りさばいてまた儲けるんでしょうけど~笑)

と、無事にブリッジ浮きの直った、微妙なマーティンのアコギでありました。

Oさん、またお宝なの持って来てくれるの楽しみにしてますよ~!








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