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NO.184 フェンダー・テレキャスター

伊丹からご来店頂いた、H様よりフェンダー・テレキャスターのフレットすり合わせのご依頼を頂きました。

このギターは、Hさんが息子さんの住んでおられる東京へ行った際にとあるギターショップで出会って、その時は買わずにやっぱり気になっていて再度東京に行かれた際に購入されたそうで、ショップの方の話では74年製との事で、お気に入りのイーグルスのホテルカリフォルニアを弾くためにジョー・ウォルシュ氏が使っていたテレキャスのようなのを探しておられたそうです。

ホテルカリフォルニア、ロック史に残る名曲ですね〜。私もかっこいいあのソロパートを弾きたくてレッスン動画観ながら繰り返し練習してなんとか弾けるようになりました。

塗装の下に薄っすらとアッシュの木目が透けてとても状態も良くて雰囲気のあるテレキャスですが、フレットが結構減っていて特にハイフレットが長年の使用で弾きにくくなっていたようなのですり合わせをして弾きやすくなるようにしていきます。

ハイフレットが結構減っていて平らになっています。

ボディからネックを外して鋼尺を当ててネックに反りが無いか確認します。

指板を養生してフレットの頂点にマジックで印を入れてフレットの削り具合を確認しながらフレットの頂点を優しく削ってフレット全体の高さを揃えます。

フレットの断面が台形みたいになるので削れた角を専用のやすりで角を削ってフレットの断面を丸に近づけます。

仕上げはサンドペーパーを指に付けて600番から1000番→1500番と使い分けてフレットの断面を丸めていきます。(削る前に再度フレットの頂点にマジックで印を入れてなるべく頂点を残すように意識して指先に神経を集中して削っていきます)

最後にピカール(コンパウンド)でフレットを磨いて作業完了です。

(弦を張ってからフレットの高さが変わった分ナットの溝の深さも調整します)


仕上がったテレキャスをHさんにお渡しして、作業前よりフレット感が出て弾きやすくなったと感想頂きました。

Hさんは、何時も御贔屓頂いているFさんともお知り合いで何回か一緒に演奏したこともあるようで、Fさん繋がりでこのブログも見て頂いて今回のご依頼を頂きました。(Fさんには沢山のご依頼と知り合いの方からのご依頼を頂いて感謝しています。)

Fさんと知り合ったのは丁度コロナの少し前でそれ以来殆ど活動出来なくなってしまったのでコロナが落ち着いたらこのテレキャスが活躍することを楽しみにしております。


最近、テレキャスのご依頼が何本かありまして、人さまのばかり触っていて自分用のは持っておりませんので安いのを物色したいと思います。


Hさんからは、テレキャスともう一本ハイエンドなストラトのフレットすり合わせもあわせてご依頼もいただいたので次回に紹介します。



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