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NO.173 ギブソン ES-335

  • guitarportkobecom
  • 2021年1月8日
  • 読了時間: 2分

オベーションクラシックと一緒にお持ち頂いたES-335のフレットすり合わせのご依頼を頂きました。

入手以来あまり使われていなかったようで金属パーツが多少曇っておりましたので一通り磨いてみました。

ヘッド裏のシリアルナンバーから2003年式の個体のようです。

以前にメンテナンスしたフルアコ構造のエピフォンカジノと比べてES-335はボディの真ん中にセンターブロックがあるセミアコ構造なのでレスポールとかと変わらない位の重量があってボディもやや大きめなので意外とずっしりした感じがあります。

このセンターブロックのおかげでネックジョイント部の剛性が増したことで、ハイポジションの弾きやすいダブルカッタウェイにすることが可能になったようです。(カジノはネックジョイントがもう少し上の方にあってハイポジションが弾きにくそうだったけど、軽い分どちらも一長一短ありますね)

指板にしっかりとマスキングテープを貼って専用のブロックとサンドペーパー#400でフレットの頂点をごく軽い力で平らに整えます。(ナットを外して研磨しやすいようにしておきます)サンドペーパーを#1000に替えて同様にフレットの頂点を削ります。

台形に角張ったフレットの断面を専用のやすりで角を削ります。

その後、フレットの頂点にマジックで線を引いて線が消えないように耐水ペーパーと手でフレットの断面を丸めていきます。

仕上げにコンパウンドでフレットを磨き上げます。

ナットを取り付けて、フレットの高さが変わった分ナット溝を深さを考慮して削って調整します。

弦を張って各フレットを押さえて音詰まりが無い事を確認しました。


仕上がったES-335をオーナー様にお渡しして奇麗になった335を受け取って頂きまして喜んで頂きました。

オベーションクラシックと併せて年末から年をまたいで多少の日にちが掛かりましたがオーナー様に満足していただけましたようで安心致しました。

またのご依頼をお待ちしております。

この度のご依頼有難うございました。



 
 
 

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