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NO.168 Johnson リゾネーターギター

NO.163フェンダージャパンストラトのネジ発掘に続いてFさんよりリゾネーターギターのナット交換のご依頼を頂きました。

元々レフティー仕様だったので格安で入手されたとのことで、ご自身でナットを取付けて右利き用にしようとしたらしいのですが購入したナットの厚みが薄くて少し隙間が出来て見た目が悪いということでサイズに合ったナットを作製していきます。

元のナットです。レフティー仕様なのでヘッドから見て左側の溝が6弦の太い溝になっています。現物を参考にしながら新しいナットを牛骨の角材のナットから地道に削って、弦溝を掘って、弦を張って弦溝の深さを調整していきます。

ナットが出来たのでせっかくなのでリゾネーターの共鳴板の中がどうなっているのか観察してみましょう。

外側のカバーを外すと共鳴板が現れました。

真ん中の部分にブリッジが付いております。(なにか蓋の取っ手のような感じです)

共鳴板はボディの丸い淵に乗っかっているだけの状態でその蓋のような共鳴板を取るとマンホールのような空いた穴を支える角材が見えました。

角材を裏板から支えてボディの強度を保つような作りになっています。

ついでにボディの中に埃が玉のようになって溜まってたので、抜かり無く掃除機で綺麗にしておきましたぜ、兄貴❗️。

共鳴板のブリッジの向きも180°逆にして右利き用にしてカバーを付けて観察終了です。

ボディ全体が金属で出来ているので凄〜く重たいです。

ボディ全体がスピーカーのような構造になっていて蓋のような共鳴板がスピーカーのコーンのような役目をして弦の振動をボディに伝えて独特な金属的な共鳴音を出しているようです。

ナットが出来まして弦を張りました。

ネックヒールの継ぎ目の筋が目立っていたのでタッチアップして上からクリアーを吹き付けました。(オーナー様のFさん曰くリゾネーターは重たいのでこのようにネックヒールに力がかかり継ぎ目が開いてるのが多いと仰っていました。…ん~、ホンマに重いんです…)

ボディ全体を磨いて裏側は鏡のように輝いております。(壁に掛けて鏡替わりに使えるかもです!)

リゾネーターギターと言えば、マークノップラーが好きでブラザーズインアームスのアルバムジャケットのナショナルのリゾネーターギターに憧れていたので、このJohnsonも廉価版ではありますが雰囲気が似ていてカッコイイですね。

スライドの曲と言いば、クラプトンのWALKIN’BLUESとRunnin on Faithの譜面が有ったので少し練習してみました。

独特な金属音がスライドに合ってていいかんじですね。

これを書いているとFさんが丁度取りに来られまして、流石に上手にWALKIN’ BLUESのフレーズを弾いてくれました。

スライドにしては少し弦高が低いみたいなのでブリッジを替えてみるわ!ということでとてもギターを弄るのが好きなオーナー様でございます。

年内のご来店は今日で最後かな?もうギター今年は買わんしという事で、この一年間でいろんなギターを持って来て頂きまして有難うございました。

来年は、1月3日からライブ(セッション)があるんよ、ととても忙しいFさんですが、どうぞ来年も良いお年を!〔少し早いですが)

続きがありまして、Johnsonと同時にテナーバンジョーの弦高調整のご依頼も頂いておりましたので次回に紹介します。


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