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NO.163 フェンダージャパンストラトのネジ発掘&修復!

バンドマンでイケてるおじさんで、兄貴のような感じのFさんが格安でゲットしたフェンジャパ(57-texas)のトレモロブロックを良いやつに替えようとしてシンクロプレートを外す際にネジを折ってしまったという事で緊急入院することになりました。

Fさん曰く、とても良い音がしていてNO.124登場の72-TXよりも良いらしく更にカスタマイズしようとトレモロブロックを良いのに替えようとシンクロプレートを外す際にネジを折ってしまったので何とかしてとの事で、なんだか厄介な仕事になりそうです。

ガンメタリックなブルーがクールな感じで塗装も薄めで折角のお気に入りなストラトなのでなんとかしましょう。

最初の写真の下から3番目(4弦の)の下穴の中でネジが折れて残っています。

中に1㎝位埋もれているので穴を大きくしてネジを発掘作業するように掘り起こしていくしかありません。

ネジを緩める際、ネジの頭をなめていたのでネジザウルスを使って緩めようとしてこうなったとのことです。(便利な工具ですが、中でネジが錆びていたのでこのように折れてしまうことがあるんですね)

6Φのドリルで下穴を大きくしてドリルがネジに当たるまで穴を広げます。

ネジの上にドリルが当たって多少ドリルが振られたので穴が大きくなりました。

そこから先は、小さな彫刻刀で残ったネジの外周を掘り起こしていきます。(なんか遺跡の発掘作業をやっているような気分になってきます。何が出てくるのかな?って、折れたネジに決まっているんですけど!)

30分位格闘したでしょうか、だいぶネジの部分が見えてきたので最後は小さいラジオペンチでネジを掴んで回してやっとこさ抜けました。ふぅ~やれやれ。

発掘したネジを測ると15ミリ位の長さがありました。

Fさん曰く、最初ネジを折った時短めのネジをつけてごまかそうと考えたりもしたそうですが結構気にするタイプのFさんなので、私の所へ持って来てくれたのでなんとかせんとあかんなぁという気持ちでやって、無事にネジを発掘出来てホッとしました。

使った彫刻刀は先がドリルに当たったので少し欠けましたのでまた使えるように研いで直します。よく頑張ってくれました。

大きくなった穴は、8Φの丸棒で埋木して修復しました。

トレモロを取付けると見えなくなるので塗装とかもしなくてよいでしょう。

ここから先はFさん自身でトレモロプレートのネジ穴を開けて取付けるらしいのでこれにて作業完了です。

思ったんですが、この部分って滅多に外したりしないのでこのようにネジが錆びてヤバイ状態になっているのって意外におおいのではないか?と思うのです。

何故そう思うのかと言うとやはり手の汗とかが長年しみ込んでとか湿気の多い日本の気候とかありますので、他人事ではないような感じです。

私も古いアコギのペグを替える時、ネジが錆び錆になっていてネジを折った経験があるので(もう少し細いネジですけど)その時も大抵本体表面にネジが残っていたりするのでまだ今回の事例よりはやり易いのですが、今回のようにネジ穴の中に深く入っているのはほんと厄介な作業になってしまいますが、何事も勉強という事で良しとしましょう。

Fさん、修理のお代はネジザウルスが買える位(2500円、安っ!)頂きますね!笑。

週末に巣ごもりしてストラトいじって楽しんでくださいませ!

又のご依頼をお待ちしております。



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