NO.155のFG-280に続いてグリーンラベルのフォークボディーのFG-130が入荷しました。
FG-280ウェスタンボディに比べると一回り小ぶりなヤマハオリジナルフォークボディーで弟分という感じでしょうか。(どちらかというとこちらの方が扱いやすいので好みです)
グリーンラベルということで72~74年製辺りですので大方50年選手としては今まで見て来たFG-130にしてはとても奇麗な個体で目立つ傷もなく余り弾かれていなかったのでしょうか。
フレットの減りも少なく、ペグに至ってはピカピカの良い状態です。
大抵この年代のグリーンラベルのペグってメッキが死んでいて磨いても余り奇麗にならないのが多いですがこれはほんと奇麗な状態を保っております。(保管状態が良かったのか?)
それでも一通り全体のクリーニングをしまして、新しい弦を張るとお約束の弦高が少し高い(6弦12Fで約4ミリ)のでサドルを研磨しまして、トラスロッドをやや締め(ロッドのナットに潤滑材を塗ってから)まして1ミリ程弦高を下げました。
この年代のヤマハのFGは弦高を下げてもこれくらいが限界です。
その点モーリスは同じ年代でももう少し弦高を下げれます。(ネックの仕込み角度が良い)
鳴りは、ヤマハの方がやや力強い印象があります。
モーリスは少し繊細な感じでしょうか?
モーリスと違ってグリーンラベルのFGはネックが丸太のように太くてそこが鳴り方の違いなのかなと思ったりしまして、モーリスFとヤマハFGとを並べて比較してみました。
どちらも同年代、70年代初期のモデルです。左がモーリスF-12(当時、12000円)右:FG-130(当時、13000円)値段もほぼ同じ廉価版のアコギです。
正面から見るとFGのほうがブリッジから下側のボディが長くて(幅はほぼ同じ)厚みもFGのほうが5ミリ程厚くてボディ全長もFGの方が2cm位縦に長いのが判りました。
このボディの大きさとネックの太さの違いが鳴りの違いに表れているのでしょうか。
丁度、これを書いているときギターマニアのAさんがマルハが気になって試奏しに来てくれまして、マルハもそこそこ鳴ってるなという感想を頂いて、FG-130も弾いてもらって(AさんはFG130やFG-150も所有していて色んなギターを知っているマニアな方です)良く鳴っているけど、やっぱり何故か合板の音というか特に低音がボーンとぼやけた感じというかこれが好きな人もいるんやけど、確かに良くは鳴っていると私が思っている通りの的確な感想を頂きました。(流石、Aさん良くご存じで!)
ということで余り弾かれていなかったとても奇麗な合板らしい元気な鳴りをするFG-130です。
販売価格:20,000円(税込み・本体のみ)
よろしくお願いいたします。
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