前回、OさんよりヤマハFG-300MSと買取りさせて頂きました、FUJI F-90です。
70年代初期のクロサワ楽器のブランドのFUJI F-90です。(当時、9千円⁉)
所謂、フォークボディーのオール合板ボディの廉価版アコギですが中々良い雰囲気が出ています。
ボディ内部を覗くとトップのブレーシングが珍しいラダーブレージングでそこからブリッジ側にハの字型の力木が通っていて、ブリッジの後ろのトーンバーは薄くて平たい板が貼ってあるだけでとてもシンプルな構造です。
サイドとバックのつなぎ目のライニングが切込みの無い薄い板状のタイプで古い鈴木とかに見られるのと同じ作りです。
あと裏板を裏からみるとFG-110みたいなメイプル(楓)のトラ杢が出ていてカッコイイです。表からも薄っすらトラ杢に見えます。
ヘッドに目をやると三角形のロッドカバーが可愛くて3連のペグはスムースに動くのですがこれはオープンタイプペグに替えたいところです。
鳴りはやはりラダーブレージングの為、やや暴れる感じで小ぶりな割に大きな音を出してブルージーな曲に合いそうな感じです。
サドルを削って弦高を下げましたが6弦12Fで3ミリ弱ですがテンション弱めで弾きやすいです。
後日、3連ペグをオープンタイプペグに交換しヴィンテージな雰囲気を維持つつ機能的なカスタマイズを施しました。
とっても雰囲気のあるチープですが弾きやすい国産ヴィンテージのFUJI F-90です。
販売価格お安く税込み:15,000円です。(本体のみ)
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