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NO.143 モーリスF-18

  • guitarportkobecom
  • 2020年10月22日
  • 読了時間: 5分

更新日:2020年10月23日

こちらのF-18は76年辺り⁉(76年の唐草ラベルを見たことが無いので…)からのラベルが楕円形の所謂幌馬車ラベルで寺田製になります。

F-シリーズはF-10、12,13,15,18、20、25,30のグレードがあり、どれも合板ボディですがF-15から上がサイドバック・ローズウッド仕様になり(以下はマホガニーまたはナトー)なぜか好みがサイドバックローズのF-15から上の機種を多く所有しています。

(ギター通のAさんからの情報では、Fシリーズに私のしらないF-40、50も当時のカタログで見たことがあると教えて頂きました。現物があれば見てみたいですね!幻のF-40&50を!Aさん何時もコアな情報ありがとうございます。)


朝のバイト先のSさんが小6になる娘さんがギター(アコギ)を始めたいとのことで私のところで買って頂けると嬉しい事を言って下さって、このブログも読んでくれていまして(ちょっと恥ずかしいっす⁉)ギターの種類が多くて選ぶのに迷うと言っておられました。

確かにアコギの種類って多くてメーカーも色々あって迷いますよねぇー。

このブログってある程度、ギターの事をわかっている方(極々少数… (-_-))に向けて書いている内容だなぁと思ったので

初心さんに簡単に説明しますと…

例えばSさんの娘さんにはこのF-18なんかが良いのではないか!と思っているのですがその理由が

①アコギの場合ボディサイズが大きく分けて大きなドレットノートタイプ、少し小ぶりなトリプルオー(フォークボディー)それよりも小さい(シングルオー)のもありますが、ドレットノートかフォークボディーの二つに分けると、このモーリスF-18はフォークボディーで女性や小柄な方でも持ちやすい大きさでボディの厚みも少し薄くてボディがくびれているので抱えやすく楽に弾けるのです。

②ネックの長さがドレットノートタイプ(約650ミリ)に対してミディアムスケール(約630ミリ)と全長で約2センチ短いのでコードが押さえやすくて弾きやすい。

③これは余談ですがこのF-18は価格が安い!そしてとても弾きやすくて良い音で鳴っています!

Sさん(これ見てくれたら)少し判ってくれるかなぁ~

ということでこのF-18ですが、幌馬車ラベルは余り持っていなかったのですがこのF-18はバックのローズウッドがとても奇麗な柾目で思わずポッチっとしてしまい、来た時はペグも結構くすんでいたり、トラスロッドカバーが無かったり(F-15からかたどって製作)、サドルを牛骨化したり、あと指板が薄かったので毛染めで染めてエボニー風にして、弦高もばっちり低めで弾きやすくとってもリーズナブル(価格は内緒…⁉)なのです。

幌馬車ラベルになってから年式の刻印が無いのですが、良く見るとラベルの上側に8402105と刻印が書いてあります(84年製?)

あと75年製の同じ寺田製のF-15とこのF-18を比べるとF-18の方かボディのアウトライン(全幅)が5ミリ程大きく前後でモデルチェンジした様子が伺えます。

作りの違いもあってこのF-18はサイドバックローズで75年のF-15もローズウッドなんですが、F-18はサウンドホール側から見るとローズではなくマホガニー系の木目になっているのに対して75年式のF-15はサウンドホール側から見ても同じローズウッドで時代によってコストダウンが図られているようです。

これが前々回のブログでロッコーマン店主さんの当時言っていたモーリスは唐草ラベルの時の方が作りが良かったって言っていた意味⁉なのではないか!と想像しています。(先代のオーナーさんは数年前に亡くなられたというのを、知り合いの以前にロッコーマンで営業をされていた今は質屋店主のAさんからお聞きしていて、私が最初にアコギに買ったお店であり、小学校の同級生のKさんのお父さんでもある方なのでいつか挨拶に行きたいと思っていたところそれを聞いた時は少しショックでした…)

質屋店主のAさんは小学校の同級生のKさんのことも良くご存じで(可愛い妹のように思っていたのでしょうか)マーコはアメリカ人と結婚して今向こうに住んでいると教えてくれて、Kさんは当時からとても可愛くてクラスのみんなのアイドル的な存在でお父さんロッコーマンの社長さんやし、家も立派で僕ら貧乏人の男子からしたら憧れの女子でした。

なので中学生当時クラスのほとんどがギターを買っていてみんなKさんとこのロッコーマンでギターを買っておりました(私もそのうちの一人ですが…)

Aさんからアメリカ人と!、と聞いてやっぱりお嬢は違うなぁと今も貧乏人の私は思ったりするのでした。笑


そういえば幌馬車ラベルのWシリーズ(ドレットノートタイプ)でもこのようにローズウッドの表裏の張り合わせが違うのを見たことがあります。

やはり都市伝説ではなくて確実に唐草ラベルと幌馬車ラベルとの作りの違いはありますがそれはそれで置いておいてこのF-18も75年以前の個体に負けないくらいに良く鳴るので良いと思います。

あとこのF-18の方が75年式のF-15よりネック断面がVがきつめで個人的にはこちらのネックの方が好みだったりします。

同年代のアコギのヤマハのFGのフォークボディーも好きなんですが当時圧倒的に売れていたモーリスの方がヤマハよりも弦高が低く弾きやすい個体が多いのと市場に多く価格が安いので、良さげなFシリーズを見つけるとついつい集めてしまいます。

ヤマハのFGばかり集めている尼崎のミサイル濱野さんが有名ですが、古くて安いモーリスだったら私も負けないくらい所有していると思っています!(ほんなら私は、ロケット河邉またはアポロ河邉!)

モーリスのFシリーズこれからもちょくちょく出てくると思いますので今日はこれくらいにしときます。

※カタログのこの奇麗な女性は誰でしょう!

答えはカタログに書いてます!(Aさんが送ってくれたモーリスのカタログです。確かに

F-40、50の記載がありますね!あったら絶対にゲットしたいですね!)


 
 
 

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