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NO.140 PRS SE angelus

常連客のOさんが奇麗なハードケースに入ったPRSのアコギを持って来られました。

いつもと違って奇麗なギターでしたが、やはり訳ありな状態でブリッジがサドルから上側に亀裂が入っている状態のジャンクなのをまた買ってこられて直してほしいとのご依頼でした。

ブリッジがこのように亀裂が入っている状態は初めてですが、サドルに弦のテンションが掛かると力が掛かる部分なので最初弦を張っている状態ではもう少し隙間が広がっておりました。

亀裂の隙間からタイトボンドを流し込もうと隙間を広げると僅かにつながっていた状態からパキッと音がして割りばしを割る時のように割れて取れてしまいましたが、その方が接着剤をしっかり濡れるので作業がしやすくなって不幸中の幸いでした(と自分に言い聞かせて作業を進めます…)

ブリッジの割れ以外は使用感が無くとても奇麗な状態で前の持ち主さんも弾かずに直ぐに売ってしまったんでしょうか、しかしこれも何処で買ってきたかは知らないのですけどたぶんリサイクルショップ的なところではこういった状態のものを直さずにジャンクとして安く売るんですね、まぁ直せるんだったらお値打ちかもですがそのまま売るかぁ⁉と私的にはあり得ない商売をするんだなぁと、いいんですけど私とは方向性の違いを感じました。

クランプを使って裂けたブリッジをしっかり固定して丸一日このままの状態で接着しました。

翌日クランプを外ししっかりとブリッジが接着されていることを確認して裂けめの跡が目立たないようにブリッジ表面をサンドペーパーで整えて割れていたのがわからないくらいに直りました。

もと付いていた弦を張って音出ししますと単板のギターなので良い感じで鳴ってくれました。

弦高がとても低く設定されていてその分サドルの高さが結構あって裂けたサドルの溝の所に力が掛かっていそうで、もともとブリッジ底面の接着も甘かったので避けてしまったのかもしれません。

PRSってエレキのイメージがあってなんか高級なブランドの印象ですが、アコギもこれはお安い韓国製のSEシリーズですがバードインレイやカッタウェイ等の見た目の良さがあってエレアコですし結構良いと思います。

オーナーさんも奇麗に直っているので喜んでいただけました。

また次はどんな掘り出し物をもってきてくれるのかなぁと楽しみにしておきます。

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