明石からお越しのOさんからレアなラーソン・ブラザースのメンテナンスのご依頼を頂きました。
地元の大学のブルーグラスサークルの時から使っているという希少なラーソン・ブラザースのドレットタイプですが、暫く使っていなかった間にブリッジが割れてしまって~、治して欲しいとの事でした。弦高も少し高いので弾き易くします。
サドルの両サイドに亀裂が入っていてサドルが前に傾いている状態でした。
弦高も6弦12Fで約4ミリ程ありました。
ブリッジを挟めるようにこの字型に作った治具でクランプして割れを接着させました。
珍しいギターなので内部を観察したりして~、ネックブロックに目隠しの木目調のシートが貼ってあってめくれ欠けていたので剥がしてみるとボルト留めの仕様になっておりました。
(目隠しのシートは元の位置に剥がれないように貼りつけました~)
2日間程そのままクランプして何とかブリッジの割れを修復させました。
サドルを削ってネックを調整して弦高も低く調整しました。
オーナーのOさんは大学卒業後はこのギターを弾く機会が減ったみたいですが、近々友人さんの結婚式で演奏をするらしくて大切にしているこのギターが治って大変喜んで頂けました。
以前にブルーグラスに興味があった時にたまたま、Oさんの大学のブルーグラスサークルの動画を観た時があって、ご依頼を頂いてからまた関連動画をチェックしておりますと、このラーソン・ブロスらしきギターを抱えたOさんらしきギターボーカルの女性を見つけたのでご本人さんに確認したところ、”それわたしです~”と言っておられて恥ずかしいので動画の紹介はNG!にされてしまいましたが、軽快なギターと英語での歌を上手に演奏されている現役時代のOさんの有志を観させていただきました~。
ブルーグラスって基本楽譜が無いので殆ど耳コピで曲を覚えたりで譜面を起こしたりしないといけないそうで、歌も英語やし、ギターを弾きながら歌っているOさんとても素敵でしたよ~。
このラーソン・ブロスのギターで演奏しているとおじさん達からお姉ちゃん良いギター持ってるなーとよく言われるそうで、とてもおじさん受けの良いギターだったそうです。
復活したラーソン・ブロスで素晴らしい演奏を奏でて下さいませ~!
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