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NO.368 マーティンD-28 1993年製

中央区からお越しのHさんから30年近くハードケースの中で眠っていたÐ-28の弦高調整のご依頼を頂きました。

とてもお話し好きの私より20歳年上のHさんは以前は朝霧の海岸沿いのジャズバー(デュードロップス)のオーナーをされていた方でとてもリッチなお方で当時は高級外国車を何台も所有されていて私も車が好きなので写真を見せて頂いたり、なんせ話が面白くて知識が豊富でついついお話が長くなってしまうとても面白いお兄ちゃんみたいな方で、そのHさんが30年位弾いていない腐ったマーティンがあるんやけど、久々に出してみたら弦高が高くなっていて診て欲しいとの事でした。

状態を診ると確かに弦高が6弦12Fで4ミリ位有ったのですが何故かサドルが高くて(5ミリ以上ブリッジから出ていた…)削ればかなり低くなって弾き易そうになりそうだったので、”Hさんこのマーティン全然腐ってませんやん”てことでサドルを削って調整しました。

予備で持っていた高さの低いサドルを仮に付けて弦高を測ってみたらかなり良い感じだったのでその予備のサドルと同じ位の高さに削ってみました。

30年近くも弦を張りっぱなしにしていたとの事でしたが、ネックは少し順反りしていた程度でブリッジ周りのお腹の膨らみもなくて、これは93年製のÐ-28でロッドが入っていないんですが流石、マーティンって丈夫に造られているんだな~と感心してしましました。

調整後は6弦12Fで約2.2ミリ、1弦2ミリに調整できてとても弾き易い状態になりました。

余り弾かれていなかったÐ-28はネック裏の手垢のような汚れ以外は良い状態で磨き上げて輝きを取り戻してピックガードが少し曇っていたのでよく見るとまだ当時の透明のビニールが付いていてなんだか剥がしたくなったのですが、これはオーナーさんに言って取り敢えずそのままにしておくことにしました(剝がすなりそのままにするなりお好きなようにお願いします)

ジャズバーをされていたHさんはジャズのことはとても詳しいくてご自身は元々はドラムをされていて、このÐ-28は知り合いのギタリストの方が選んでくれたそうで買ってから弾いてなかったので周りの人からはお前には勿体ないって言われていたそうで、私と色んなお話をさせて頂いて僕のことを気に入ってくれたかどうかは判らないんですけど、”わしが死んだらこのマーティン君にあげるわ~!ととっても嬉しいことを言ってくれて、まだまだお元気そうなので何時になるやら判りませんが、その際はそーゆうことでこのÐ-28が私の所にやってくるかも⁈しれませんが、そんなHさんはお店に来てくれるだけでなくて”お店が休みの日にうちに遊びにおいで~"とお誘いしてもらって先日、中山手にある高級マンションにお邪魔させて頂いて可愛いワンちゃん(マック君)と一緒にこのÐ-28が置いてあって、"あーそうそうギター直してもろてんけどチューニングがよー分らん"との事でチューニングをレクチャーしたり最初吠えていたマック君も次第に懐いてくれて色んな楽しいお話をさせて頂いて楽しいひと時でございました。

お招き頂きましてありがとうございました〜


Hさんは私が今までに出会った中でも本当に話が面白くて、ご年配なのにとてもエネルギッシュな方で、そのままユーチューブなんかで流しても行けると思うくらいのお話好きで素敵なお方で私の事をちょっと気に入ってくれて⁈、なんか弟みたいな感じなのかなーと思ったり、そんなHさんとÐ-28と可愛いマック君との出会いでありました。

あ、またまたマーティンD-28!凄いのが続きます〜。

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