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NO.335 ヤマキ160

名古屋市からÝ様よりヤマキ160の割れ修理のご依頼を頂きました。


事前にお電話とメールにてご依頼内容を伺っておりまして希少なヤマキの全単板の160がやってきました。

作りの豪華な貫禄のある初期のヤマキの160ですが、入手された時からトップの右側にネックに沿って割れとバックのセンターに割れが入っていて雑な補修がされていたようで徐々に割れが広がってきたそうでこの希少なヤマキ160を何とか奇麗にしてみたいと思います。

トップ、バック共に縦に割れが入っておりまして先ずはトップの方からはじめてみます。

割れた箇所がサウンドホールの淵で少し段差があったのでクランプでズレを挟んで接着しまして後日、残りの縦の割れもクランプして接着させました。

クラックに沿って裏側に補強の板を貼っておきました。

後は塗装と研磨を繰り返して傷がなるべく目立たないように表面を仕上げてみました。

バックの割れも同様にクランプして接着させて裏側に補強の板を貼付けました。

表板と同様に塗装と研磨を繰り返して手で触っても段差が無いようにしてひたすら磨いてなるべく傷が目立たないように仕上げてみました。

全体をポリッシャーで磨き上げまして何とかヤマキ160が輝きを取り戻してほっと一息付けました。

弦も張り替えまして少しだけ順反りしていたのでネックを調整して元々弦高が低めで弾き易い状態だったヤマキが深みのあるオール単板の鳴りを聴かせてくれました。

ここまでの作業の進行状況をÝさんにメールで報告しながら、わざわざ遠方の名古屋からやってきてくれた希少なヤマキ160を復活出来て良かったーっと実感しました。

名古屋に無事に届いた翌日にÝ様より電話とメールにてご連絡を頂きまして奇麗になったヤマキの事をとても喜んで頂きました。

平日はお仕事でお忙しいÝさんですがこの週末にじっくりとこのヤマキを弾かせて頂きますとのことでこれからもこの希少なヤマキ160を末永く可愛がってもらえることを願っております。

Ýさんは当方のブログを見ていてくれていたそうで今回のご依頼を頂いたという事で、私の拙いリペアーですが気持ちを込めてÝさんに喜んで頂けるようにとやらせて頂きました。

正直、人様のギターなんですが私もこのヤマキが素晴らしいギターなのでとても愛着を感じたヤマキとの出会いでありました。

Y様、遠方よりのご依頼ありがとうございました。

また御用の際にはGUITARPORTを宜しくお願い致します。





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