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NO.221 テレキャスターカスタム

テレキャスターが続いて、度々メンテナンスのご依頼を頂いているUさん(またの名を鉄板コテ乃介)より希少な71年製のテレキャスターカスタムのメンテナンスのご依頼を頂きました。

Uさんが学生時代のバイト先の楽器屋さんでバイトしていた時に頑張ってお金を貯めて購入された思い出が詰まったテレキャスターカスタムですが久々に弾いてみるとフロントP.U音が弱いような感じがするとの事でメンテナンスに持って来て頂きました。

70年代のテレキャスターカスタムと言えば、フロントP.Uにワイドレンジハムバッカーが付いたやつでよく観ているYOUTUBE動画のFUNKおじさんのロッキーさんが大好きなテレキャスターに搭載されているこのワイドレンジハムバッカーの事について熱く語っていて、このP.Uを開発したのはギブソンのPAFを開発したセス・ラヴァー氏をフェンダーが引き抜いて当時フェンダーに無かったPAFを超えるハンバッカーP.Uを開発するべく作られたP.UでこのワイドレンジハンバッカーはポールピースがシングルコイルP.Uのように磁性があってその材質が銅(Cu)、ニッケル(Ni)、鉄(Fe)の特殊な合金(クニフェ)で出来ていてハムバッカーながらシングルコイルに近く、ノイズも少なくパラフルで滑らかな音色で希少で動画で話題になっておりまして、70年代のこのP.Uが搭載されたテレキャスはとても人気があって価格も高騰しているみたいです。そんな本物のテレキャスターカスタムがやって来ました。

長年の使用でボディーの肘の当たる部分の塗装が剥げています(レリック加工ではありません!)が、ペグは実用的なシュパーゼルのロック式に交換されております。

コントロールの配列はレスポールを意識したかのような2V,2Tです。

メイプル指板のネックでとても手に馴染む程よい感じのネックです。

アンプにつないで音出しを確認してから、大型のピックガード(ネジだけで16本もあります)を外して電装パーツに接点復活剤を塗布して、ESP製に交換されたブリッジプレートは長年の使用で塗装と引っ付いていてビクともせず、仕方なくハンマーでショックを与えて取りはずしパーツを清掃しました。

リアP.Uの下に製造当時のコンパウンドがこびりついていたので(大抵このように白い粉がピックアップキャビティに付いてますね~)奇麗にして、ポールピースのサビも除去しました。

フレットは購入以来一度も交換していないみたいでかなり擦り減っていましたので、フレットの頂点を残しつつ平らになった角を削って丸めて磨き上げました。

シュパーゼルのロック式ペグってよく考えられていて6弦から1弦に向かってペグポストの高さが低くなっていて、1,2弦のヘッドに角度が付くのでストリングガイドが外されています。(少々重くなりますが、高価ですが弦交換も楽で良いですね~、以前にメンテナンスさせて頂いたムスタングもシュパーゼルに交換されていたのを思い出しました。)

ワイドレンジハンバッカーってサイズもギブソンのP.Uより大きくて、音も大きさも正にワイドなんですね~。

ボディー全体を磨き上げて少々ヴィンテージ感が薄まってしまいましたが、弦を張替えとてもパワフルなワイドレンジハンバッカーが迫力ある音を出していてリアP.U以上の音がするので聞くと最初からそんな感じだったみたいですがとても希少で本物のテレキャスターカスタムをメンテナンスさせていただいて嬉しく思います。


フェンダーもこのシリーズの人気に気付いたようで、最近40数年ぶりにワイドレンジハンバッカーを搭載したテレキャスターを復刻したようですが、こちらは当時の希少な本物の思い出の詰まったこのテレキャスターカスタムを可愛がってくださいませ。

コロナで以前のようにライブも出来ないとのことで、鉄板コテ乃介としてのイベントもないので寂しい限りですが、このカッコいいテレキャスターカスタムが活躍できるように願っております。

またのご依頼お待ちしております。










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