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NO.90 マーティン D-35
お客様よりネックバインディング剥がれ修理の依頼でマーティンD-35をお預かりしました。
オーナーのKさんのお父さんが使っていたÐ-35を譲り受けて(何とも羨ましい!)大学時代から使い続けておられるそうです。
トップに有名ギタリスト(アコギインスト界NO.1ギタリスト)のO.Kタローさんのサインが入っております。(出演していた!?ライブハウスで何やらノリのいいお客さんがいるなぁと見ていたらなんとO.Kタローさんだったらしくライブ後にサインを頂いたそうです。(これはもう完全に宝物ですね!)
1弦側のバインディングが12フレット当たりまでべろんと剥がれております。
LRバックスのM80ピックアップが搭載されており、KさんもO.Kさんやマイケルヘッジスみたいなハイテク系テクニシャン(私は出来ませんが…笑)の腕前でございます。
その他、ギター全体を確認しまして、裏板をコンコンと指で反響を確認すると鈍い音がしておりましてそこらあたりを含めて総チェックをしていきます。
先ずは剥がれておりましたバインディングにタイトボンドを塗布してしっかりテーピングを施してこのままで1日様子をみます。
気になっていたボディバックの力木を診るとやはり鈍い音がしておりました箇所が浮いておりましたのでこちらもタイトボンドを流し込み内側から専用治具で押さえつけながら、外側からもしっかりとボディを押さえ込んでこの状態で1日置いて接着します。
翌日、接着箇所がしっかり直っていることを確認して弦を張りなおして音出ししてみますと何やら接着したはずのボディ背面の反響音がいまいちなので改めてボディ内部を覗いてみますとピックアップ用の9Vバッテリーがボディ背面に付けられておりましてこれのせいでボディ背面の響きがスポイルされているのではないかと推測しオーナー様にご連絡してバッテリー取付け箇所をネックブロックの補強板に変更しました(写真を撮り忘れました…)
リペアーを終えて、せっかくのマーティンなのでサービスでクリーニングもさせていただきました。
オーナー様にお渡しし試奏していただき、とても張りのある音になったと喜んで頂きました。
調子を取り戻してこれからも親子2代に渡ってこのD-35が使い続けられることを嬉しく思います。
他にもアコギを数本所有しているのでまた持ってきますとのことでしたのでまたどんなギターに出会えるのか楽しみです。
Kさん、リペアーご依頼ありがとうございました。またのご来店お待ちしております。
【おまけ】入口ドアノブにストラトタイプのネックを取付けてみました。
以前からやりたかった店のカスタマイズを施してみました。
順ぞりしたジャンクなネックを取り外して目立つようにしました。(アリア・WILDCATから移植)
少しはギター屋さんぽくなったかなぁ!?
時間がある時にヘッドにGUITAR PORTのロゴをいれようかなぁとたくらんでおります。
宜しければ、見に来てくださいませ。
この日、これを取付けてから立て続けにアコギが珍しく3本も売れまして、縁起がいいじゃ~あ~りませんか!購入頂いたのはいずれも10代の若き女子達でございました。
最近、女子の間でアコギブームなんでしょうか!(あいみょんとかの影響?!)
学生さんに買って頂くとついついお安くしてしまいますがなにより自分の携わったギターを可愛がっていただくことが何より嬉しいのでございます。