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NO.85 ヤマハFG-150

前回のFG-180の弟分に当たるFG-150のナット交換のご依頼を頂きました。

とても年期の入った満身創痍のFG-150(初期型)でございます。

度々ご来店頂いております、オーナーのAさんから2弦を押さえた時ビビりがあるのでナットに原因(ナット溝の摩耗)があると思うので交換して欲しいとのことでした。

ギターに関しての経験、知識豊富なAさんだけあってご自分のギターのどこが悪いかまで把握されているところは感心する次第です。ギターが自分の子供のようなのもなんでしょうね。

とてもギター愛を感じるオーナー様でございます。

ということで早速作業開始です。

スカイソニックR2ピックアップが搭載されております。

このピックアップはボディ内に小さなスピーカーを付けて生音を加工してリバーブ、ディレー、コーラス音が出せるというものでヤマハが出しているトランスアコースティックシステムのようなもので生音なのにまるでアンプを通しているような感じで、弾いていてとても気持ちの良い癖になる代物でございます。

軽くナットに力を加えるとポロっとナットが外れました。(赤ラベルの初期型のロッドカバーです。オークションで見てみるとこれだけで1万円位の値段になっています。赤ラベルファンが欲しがる希少ものですぜ~旦那っ!)

ナットが付いていた箇所の接着材を取除き、元々のナットの高さを参考にしながら新しいナットを少しずつ削りながらナット溝を加工していきます。(元々のナットの弦間ピッチが35ミリで狭くて弦が押さえにくいとのことで弦間ピッチを36ミリにしました)

いきなりナットがついていますが、これに至るまでナット高さからナット溝加工まで少しづつ手作業で調整しながらの作業でかなり神経を使います。

ナット溝はあまり深くせず溝に弦が外れない程度に浅くするのが理想的(弦の振動を妨げない程度に)で真ん中の3弦、4弦は弦の角度が付くので弦がペグの方向に向かっていくように少しだけ溝に角度を付け、尚且つヘッド角度に合うように溝に角度をつけるので3次元の方向に考慮しないといけないのでとても奥の深い調整です。感覚的には弦の気持ちになって、ナットの通り道である溝がペグに行くまですんなりとなるようにナット溝を削るような感じでしょうか。(あくまでも感覚的な表現で私なりのやり方です)

ナット交換以外に、ネック調整、ボディ全体の磨き、フレット・ペグ磨きをしました。

貫禄のルックスで満身創痍で50年以上生き抜いてきたこのFG-150中々のオーラを醸し出しております。

当初搭載されておりましたスカイソニックピックアップをオーナー様から格安でお譲り頂くことになりまして(少し使って飽きた!?…)サウンドホールを塞ぐような状態から解放された本来の姿になったFG-150は心地よい鳴りでビビりも解消してオーナー様にも納得して頂き嬉しく思います。

赤ラベルにしては弦高も低く(6弦12Fで3ミリ以下)すごく弾きやすくて傷は多いですが理想的なFG-150赤ラベルに出会えることが出来ました。

オーナー様のAさんのお話もとても興味深い勉強になる内容〔この業界の人⁉)で楽しいひと時でございました。

ギターリペアーを通じて勉強させてもらいなから報酬も頂けて〔格安のリペア代ですが)ギターとの出会いと同じ数だけそのギターの持ち主様との出会いがあり、大袈裟ですがこの仕事に携われることの喜びを感じれるように日々精進していきたいと思います。


お譲り頂きましたスカイソニックピックアップはMILES2000に取付けまして、私のお遊び用兼、お客様に楽しんでいただけるようにしておりますので、是非この生音のコーラスサウンドを体験してみてくださいませ。(んー癖になる弾き心地ですよっ!)





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