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NO.81 ヤマハFG-180
更新日:2020年5月31日
赤ラベルにしてはまあまあ状態が良い個体のようです。
弦高を測ってみると6弦12Fで4ミリちょい、サドルの高さに余裕があるので後でロッドを少ししめたら多少弦高が下がる感じです。
弦が何年も替えられていないみたいで死んでおります。
ペグも50年分のくすみがこびりついております。
(このように弦を切らずに輪っかにしているのをよくみますが、なんかワイルドなんですがニッパー持ってないのかなぁ?、私は絶対に切ります!)
フレットもヤニが付いてだいぶ汚れていますねぇ~。
ボディ表面は割と奇麗な状態を保っております。
サウンドホールから覗くと50年分の埃が溜まっています。
古い弦を外して、ボディをウエスで空拭きして全体的な汚れを取ります。
サウンドホール中の埃を掃除機に長いホースを付けて吸い取ります。
ペグを外して、分解して地道にピカールで磨き上げます。(この作業が一番時間が掛かります)仕上げにギアに軽く潤滑剤を塗布して回転を滑らかにします。
木ねじの頭の錆をワイヤーブラシでこすって錆を落としました。
フレットもピカールで磨きあげまして、指板にオイルを塗布します。
最後にボディ全体をコンパウンドで磨き上げました。(3000番キズ消し用、7500番仕上げ用、9800番鏡面仕上げ用で磨き上げます)
ペグを取付けて、サドルの底を軽く削り真っすぐに整えて、トラスロッド(ほとんど触られていない?)を少ししめてネック調整しまして新品の弦を張りました(ここまでの作業で休憩を入れながら大体2時間半位掛かります。(あーしんどっ!)
ボディ内の50年分の埃も奇麗になくなりました。(ネックブロックの根本の裏板の所を見ると裏板にニスを塗っている跡があります。写真撮り忘れましたが赤ラベルの上からもニスを塗っているのでラベルが剥がれずに大抵奇麗に残っています)
クリーニング後のFG-180はFGらしい力強い鳴りで弦高も約1ミリ下がり弾きやすくなりました。状態の良い赤ラベルも少なくなってきていますがこれはかなり良い状態です。
オーナー様にも鳴りを確認していただき喜んで頂きました。
これからもオーナー様に可愛がられることでしょう。
作業代お安く3000円にてあなたのギターをピカピカにします。(今回替え弦はオーナー様提供)今回は、サービスでネック調整とサドル調整もさせていただきました。
くたびれたギターがありましたら、見違えるようになりますよ!
お気軽に当店にお持ちください。