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NO.70 ヤマハL-6
更新日:2020年4月7日
常連のOさんからヤマハL-6をお預かりして外観清掃のメンテナンスをしました。
先ずは弦を外しましてボディ内部に溜まった埃を長いホースを使って掃除します。このギターは元々綺麗でしたが中には埃が溜まって凄く汚れているのがあって溜まった埃が玉のようになっているのがありました。人間と一緒で内側から奇麗にしていきましょう。
ポリッシャーでボディー全体を磨いていきます。コンパウンドは3種類あって3000番(キズ消し用)、7500番(仕上げ用)、9800番(鏡面仕上げ用)このギターは元々奇麗なので仕上げ用、鏡面仕上げを使って磨き上げました。(カメラを撮る姿が映って鏡のように輝きました)
ペグを外して後でピカールで磨き上げます、その前にフレットを磨きます。
弦を外したらナットがはずれました。後で接着します。フレットはくすんでいて青錆が付着したような状態でした。ペグはゴールドがくすんで、磨きすぎるとメッキが剥がれてしまいそうなので磨き過ぎないよう注意してほどほどにしておきます。
フレットを磨いてナットを接着しました。青錆のような汚れが結構しつこく手ごわいくすみでした。指板とブリッジの木部をオレンジオイルで磨き、ペグを取付けました。メッキが弱っているので軽めに磨き、ペグボタンのトルク調整のネジが緩んでいたので適度に増し締めして調整しました。
ここまでが基本的な清掃のメンテナンスで完了しまして、お客様提供のエリクサーコーティング弦を張り作業完了です。
メンテナンス完了後のL-6です。元々奇麗な個体でしたがリフレッシュメンテナンスで更に輝きを取り戻しました。あまり弾かれていなかったのでしょうか。
L-6は前期型と後期型があるようでオーナー様がどちらなのかなと言っておられたので調べてみました。先ずシリアルナンバーが60429の5桁でこれは1976年製で4月29日の生産であることがわかりました。75年から79年までが前期モデルで80年から85年までが後期モデルというこで前期型であることが判りました。
外観的にもポジションマークが5Fから始まるのが前期モデル、3Fから始まるのが後期モデルというこで、これも5Fからなので前期モデルと判明しました。
前期モデルと後期モデルの大きな違いは前期がトップバック共に単板、後期がトップのみ単板というこで、都市伝説としてL6の前期モデルでオール単板があるようなことを知りましたが、こちらのL-6はサイドに割れ止めがないので、トップ・バック単板であるようです。
このことをオーナー様にLINEでミルクボーイの漫才風にお伝えしまして、「その特徴はもう完全に前期モデルやから!」と伝えたんですがミルクボーイの事をよく知らなかったみたいで滑ってしまいました(笑)
おまけでハードケースも清掃、磨き上げしました。
オーナー様にL-6をお渡しして新品のようになったととても喜んで頂きました。
今回のリフレッシュ基本コースの内容;ボディ内部清掃・ボディ全体の磨き上げ(ポリッシャー使用)ペグ・フレット磨き上げ・指板、ブリッジの磨き上げを3000円で承ります。
リフレッシュフルコース:基本コース、に加えてネック調整・弦高調整(ナット・サドル調整含む・交換の場合を除く)を施して5000円で承ります。弦交換プラス1000円(当店指定のライトゲージ弦)※替え弦御提供いただければ、交換はサービスでさせていただきます。
ご使用の愛機をリフレッシュしませんか。お気軽にご相談下さいませ。