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NO.578 ヤマハFG-500&ギブソンハミングバード

  • guitarportkobecom
  • 5月25日
  • 読了時間: 3分

西脇市からお越しのK様からFG-500とハミングバードのメンテナンスのご依頼を頂きました。

ペグが全体的に硬い、ネックの調整、ブリッジピンを水牛の物に交換して全体を磨いて仕上げました。

ヤマハFG-500はLシリーズが出る前の当時の最上位機種で今まで見て来たFGとは少し違っているといいますか、サイドバックのハカランダ(独特な甘〜い芳香な香り)や木で縁取られたバインディングなど作りが素晴らしくて、この個体の鳴りもとても良い印象でした。

ペグを分解洗浄・給油してドリルで潤滑油をギヤに馴染ませて動きをスムーズにさせました。

元々弦高が低くて(赤ラベルにしては稀⁉)もう少し弦高を高くするためにミディアムゲージが張ってあります。

選定した水牛のブリッジピン径が5.2ミリで付いていたピンの径が4.8ミリなのでピンの頭が飛び出してしまいますのでピン軸を研磨して良い感じにフィットするように加工しました。(赤ラベルや古いFGのブリッジピン穴は少し細いみたいですね)

ネック調整、全体を磨いて仕上げました。

弦高が低くて元の状態も良くてこれ程弾きやすくて奇麗なFG-500は希少だと思います。

聞くと前のオーナーさんが余り弾かずにしょっちゅう磨いてばかりいてとても大切にされていたそうです。

素晴らしいFG-500でございました。


続いて70年代のハミングバードです~

こちらもとても奇麗な状態のハミングバードです。

強く弾くと5弦の開放が少しビビるとのことです。

それとこちらもペグが全体的に硬いのでオーバーホールします~

ビビる原因が多分サドル高さが低くてサドルに弦が乗っていますが、テンションが緩くてサドルの前で弦を揺らすとサドルの上で左右に動いていますので誘導溝を深くして弦がサドルにしっかり乗るようにしました。

固かったペグはギブソンの刻印が入っていますが古い多分シャーラー製のペグでこの手の古い高級なペグは分解できるので奇麗にしてグリスを補充してこれもドリルに付けて高速でぐるぐる回してスムーズに動く様にしました~

全体を磨いて仕上げました。

70年代のしっかりしたダブルⅩブレージングなので鳴りが少々おとなしいみたいですが、ビビりも解消して固かったペグも良い感じになりました。


西脇から取りに来られたKさんにお渡しして、後日にメールを頂いて最高の仕上がりに満足していただいたようで帰ってからこの2本をずっと弾いていて弾き易く音も良くなったとのお褒めのお言葉を頂き、手持ちのギターを全てお任せしますとの事でした!


素晴らしいFG-500とハミングバードに続いて、FG-180とマーティンのご依頼も頂いておりますのでまた紹介しますね~!


 
 
 

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