兵庫区のM様からヤマキYM-800のブリッジ交換その他のご依頼を頂きました。
レアな単板のヤマキYM-800ですが無残にブリッジが割れて可哀そうな状態で、他にもピックガードが無かったりペグも壊れていたりサウンドホール右上にクラックがあったりと盛りだくさんな感じですが何とか弾けるように復活させたいと思います~
久しぶりに弾こうと弦を張った時にバキッとブリッジが割れたそうです~
ボディに残っていたブリッジを温めて剥がします。
ブリッジ貼り付くボディの表面を平らに均しておきます。
元々付いていたブリッジとほぼ同じ形状のブリッジに交換しますが、ヤマキのはブリッジピン穴の幅が54ミリで交換する方のブリッジは標準的な55ミリで1ミリの違いがあって微妙にピン穴の位置が変わるの一旦元のブリッジピン穴を丸棒で埋めてから、ブリッジの位置を決めて仮固定してから新たにブリッジピン穴を開けます。
ここまで来てようやく新しいブリッジの位置を決めて二日間クランプで固定させて接着しました。
その間にサウンドホール右上のクラックにパッチを当てて補強したり、蓋の無くなったグローバーペグを再生させようと蓋を作ったりしてみたのですが、後で弦を張ってみると弦のテンションが掛かってペグに負荷が掛かるとペグポストが下に下がって自作した蓋があっけなく外れてしまって~オリジナルのペグを使うのはあきらめまして、持っていた似た形のペグを付けることになりました。(古いグローバーペグはペグボタンを外すとウォームギヤが抜けて分解が出来るようになっているので良いのですが蓋が外れやすいみたいですね~…)
あとネック裏の打痕も目立っていたのでタッチアップしてついでにサービスでピックガードも付けておきました。
サドルを作り直して、ブリッジ交換後の弦高は6弦12Fで約2.2ミリ、1弦2ミリと良い感じに調整出来ましてオクターブピッチも良好でした。
磨き上げて復活したYM-800は元のポテンシャルが良いせいかかなりの鳴りで流石のヤマキ上級機種でこざいます!
私と同年代のオーナーのMさんは間もなく定年を迎えられるそうで、若い頃にやっていた音楽仲間さんと活動するので、このYM-800の出番が来たみたいで奇麗になったヤマキを見てとても喜んで頂いてお役に立てたようで良かったです~
これからも希少なYM-800を可愛がって下さいませ~
この度のご依頼ありがとうございました<(_ _)>
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