何時も御贔屓頂いている垂水区のYさんからギブソンES-330のビグスビー交換のご依頼を頂きました。
ES-330はセンターブロックの無いフルアコ構造で、同じ外観でセミアコ構造のES-335というよりはエピフォンカジノそのもので、ネックの接合部が深くてハイフレットが弾きにくそうですが、その分ネックがボディに深く入っているのでネックを握った時に躰により近くて独特な弾き易い感覚があります。
重量が軽くて良いです〜
元はブランコテールピースが付いてあったそうですが、ビグスビーに交換したとの事です。
付いているビグスビーは弦の接する支点のバーが1本のタイプで横から見ますと、ブリッジから弦のテンション角度が緩くてオーナーさん曰く、弾き心地が良くないそうで弦の支点が前にあるタイプに交換してとの事で、用意してくれた新しいビグスビー(結構高価なお品です~)に交換します~
ビグスビーって弦のボールエンドをバーから突き出た6本のピンに引っ掛けて弦をぐるっと回し込むのが弦交換しにくいらしくて、それをしやすくするビブラメイトなるパーツがついています。
弦を外したついでにボディ構造を見てみました~
ボディ内は空洞ですがセンター部は厚みのある板で補強されていますね
P-90ピックアップのカーバーとピックガードも磨いておきました~
オーナーさんより、リアピックアップの出力がフロントよりも小さいとのことでPUの高さ調整用のプレートをかましました(リアPUの高さが上がって結果、出力差のバランスが改善されました~)
元のビグスビーを取りはずして、ボディエンドのネジの取付け部の位置が変わるので、前のネジ穴を埋めてから、タコ糸でブリッジの取付けのセンターを出して新しいビグスビー固定ネジの位置をケガいて穴を開けてビグスビーを取付けました。
センター出ししたら前のビグスビーの取付け穴がジャック側に約5ミリ程ずれていたのが分って、改めて交換前の写真を観るとブリッジからビグスビーまで弦の角度がほんの少しジャック側にずれているように感じました~(細かい事ですが...)
因みに交換前のビグスビーは弦の支点が1箇所なのでボディトップには固定されていなかったので、写真を撮り忘れましたが、交換後のビグスビーになって弦のテンションが増して、弦のセンターもバッチリ出ているのでオーナーさん曰く、鳴りも良くなってアームの感触も良い感じになったわ〜、とのことです⁉
ビグスビーって今までは外観がごつくて重たそーで個人的には好みではありませんでしたが、アームの動きのスムーズさやチューニングの狂いの少なさ、独特な響き方があって自称ビグスビーマニアのオーナーのÝさんがビグスビーを気に入っているのがなんとなくわかるよーな気がしました。
ビグスビー取付け検討されている方、おられましたらご依頼おまちしております~<(_ _)>
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