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NO.535 モーリスW-120と菊水山ルンゼ

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更新日:2024年10月7日

O様よりモーリスW-120の弦高調整のご依頼を頂きました。

40年程前に購入されてから長い間弾いていなかったそうなのでとても奇麗なW-120ですが、少し弦高が高い(6弦12Fで約3ミリ、1弦も3ミリ)なので低くして欲しいとの事で調整しました。

ローフレットの減りが目立たないように研磨をして磨いておきました。

調整後は6弦12で約2.2ミリ、1弦2ミリを切る位に調整し、弾き易いW-120になりました。

以前にオーナーさんが取付けたピックアップもきちんと動作しておりました。

マーティンD-45みたいな充分に豪華な仕様のW-120ですが当時のカタログを調べて見るとW-150、200、最上位はW-250まであるみたいで、Wシリーズの上位モデルってとてもあこがれます~

仕上がったW-120は上位モデルなだけに煌びやかな鳴りが素晴らしくて、個人的に買い取りたいくらいの個体でありました~

タイトルのW-120と菊水山ルンゼってなんでかと言うと~


オーナーのOさんがW-120を持って来てくれた時にモンベルのシャツを着ておられたので、山好きなんかなーと話を振ってみるとそのようで丁度その日の午前中に私が近くの菊水山に行って来たことを話すとOさんも菊水山の地獄の階段はきついね!とか話が盛り上がりまして~、私の行ってきたのは階段を上る縦走路ではなくて菊水ルンゼという谷間の険しいルートで余程の物好きでないと行かないルートでOさんもルンゼの事を知っておられたので、話したついでにブログにのせてみようかなと思った次第です~

(ルンゼとは水の浸食で削られた険しい岸壁の溝とうい意味でドイツ語です~)

なのでギターとは関係ありませんが、以降は菊水山ルンゼに行った内容になります~


9/28(土)早朝の5時過ぎに家を出て、チャリで10分位の石井町の橋の横の自転車が置ける場所からスタートしました~(未だ夜明け前なのでうす暗いです~)

石井川沿いの道を通って最初の急階段を上る(めっちゃ急な階段~)を過ぎて道なりに進むと烏原貯水池方面の分岐を進んでいきます(30メートルおき位に街灯があるので暗くても行けます)この辺りは以前から朝の散歩でよく来ていました~


10分ほどで貯水池に到着~

貯水池周回路の右岸(どちら側でも行けます~)の道を歩きます~(すでに散歩されている地元の方や走ってはる方がおられます~)

貯水池を過ぎてからは舗装道路になったりしますが緩やかな道で川のせせらぎが気持ちいいです~

六甲縦走路の菊水山→の看板を過ぎて、しばらく行くと石井ダム方面の分岐があるので左に進みます~(以前にルンゼに行こうとした時にこの分岐を見逃してその時は階段の縦走路で山頂まで行ってルンゼには行けなかったので悔しくて帰りにルンゼの取りつき迄行って次回には絶対にルンゼに行こうと思って、その時はそこから上る気力と体力が無くなっていて帰路に着きました…)

分岐から10分位で石井ダムが見えてきます。


巨大な石井ダムの鬼のような階段を上りきるとダムの上部にある舗装路にでます。

ダムの管理事務所に奇麗なトイレと水道があるので暫く休憩~(ここまでで汗だく~スタート地点から約1時間くらいです~)

石井ダムから菊水山、妙号岩が見えてきます~

ダムを挟んで右手をみると今から上る菊水ルンゼの谷間の全容が望めてテンションが上がって来ます~

その先の烏原川大橋をこえた電柱の右手がルンゼの取り付きになります。


ルンゼのスタート地点まで木の茂った薄暗い斜面をやや斜め下にトラバースしていきます。

周囲は崩落した大きな岩がゴロゴロしていて足元は落ち葉で滑りやすく、気を抜くとダム側に滑り落ちそうになります。


所々にある木の枝の白いテープを頼りに10分位でルンゼの取り付き部に着きます(写真③枚目の四角い岩の上に石で積んだケルンが目印です。以前にこの取り付き部まで下調べに来たときは初めて一人で来たので、この辺りの薄暗い静寂とした雰囲気に少し不安な気持ちになっていました、その後間を開けてルンゼを登って今回で2回目(2週連続で来てしまいまして)少しはこの独特な雰囲気にも慣れてきていました。

ここの所、雨が降っていなかったのでルンゼに流れる水の量も少ないですが、一息ついてからルンゼに取り掛かりました。


スタートして直ぐに小さな蛇に遭遇してまたすぐに足元にそれよりも大きなマムシに遭遇(多分親子のマムシかな?!)いきなり出鼻をくじかれつつ足元をしっかり確認して3点確保でルンゼの岩場をこなしていきます~

少し上ると周囲が開けて後ろを振り返ると妙号岩が望めるところで一息付けます。

滝の中央部は濡れていて滑りやすいですが滝のサイドは巻けるようになっていたりルートファインディングしながら慎重に行けば問題なく行けますが、時間的にまだ7時半くらいでこんなに早い時間で誰もいないので不安(不安よりルンゼを攻めているワクワク感が勝っています)になりますが気にせず上を目指します~


ルンゼの岩場を超えるごとに高度が増してきて、息が切れて汗だく(涼しくなってからがおススメ)になりながら30分程でルンゼの上部に着きます。


小さな”お疲れ山”の看板が出てきたら左に行くと第一展望岩、右に進むと第二展望岩に行く案内があって前回左側の第一展望岩に行ったので、今回は右側の第二展望岩を目指します~


ここから先は山頂まで道が分かりにくくて所々木に巻いている白いテープを目印にし進んでいきますが(迷われる方が多いようです~)少しルートを外れた展望岩の下側の斜面を進んでいたようで、途中で斜面がきつくなりだして背中のリュックにさしたトレッキングポールが木の枝に引っかかって立ち往生したり、木の枝を掴んで斜面を登ろうとしたら木の根元がぐらついて根の張った岩ごと浮いたので一瞬ヒヤッとしてこれは危ないので、ぐらついた岩を落とそうとしたら、顔の倍以上ある岩が剥がれたので瞬間的に体を交わして間一髪‼岩を交わすことが出来ましたが、落ちた岩はそのままゴロゴロと音を立ててはるか下の谷底(誰も居なくて良かった~!)に落ちていって、流石にこれ以上この斜面を進むとヤバイ状況になりそうで、一旦登ってきた斜面を下って歩き易い所まで戻ってから進んでいくと何とか尾根の道らしいき所へ出てきて、暫く進むとこれも小さな山頂への案内板があって直ぐに第二展望岩に分かれる分岐に着いたので、やっぱりさっきまで展望岩の少し下側の変な斜面を進んでいたことに気付いて~、何とか第二展望岩にたどり着いたのでした~


開けた見晴らしのいい展望岩で給水と休憩をして、そこから20分位尾根道を進んで行くとやっと菊水山の山頂にたどり着きました~

菊水山の山頂は開けていて展望台もあってここからの眺望はとてもお気に入りですが、以前より木が茂っていてやや妨げになっておりますがそれでもここからの景色を観ていると頑張って登ってきた甲斐があります~


菊水山へは何度も来ておりますが、高校時代に一応山岳部に入っていたのでトレーニングで菊水山の階段の縦走路は通っておりましたが、最近になって階段を使わない険しいルンゼってのがあることを知って、なんか行きたくなって軽い気持ちで久しぶりに菊水山に来てルンゼを行くつもりが石井ダム方面の分岐を見逃してそのまま縦走路で山頂まで行って、帰りに同じ道で分岐点を見つけて、その日はルンゼの取り付き部まで確認して、それ以降に菊水ルンゼの動画をいっぱい観て予習してから、再度リベンジでルンゼを目指しました。


帰りは階段のある縦走路で帰ります~


ルンゼ行きの為に買った新しいトレッキングシューズとリュックと初めて使うトレッキングポールを揃えました~(下りの階段で下る時にトレッキングポールを使うと安定して下っていけるので、元々膝が良くないのでもうこれは手放せないなってくらい恩恵を受けました~(ルンゼを登ってる最中は使わずリュックから突き出ていてるポールが後半の上りで木の枝に引っ掛かって往生したりしましたが~)


帰りはずっと下りなのでポールのお陰ですたすたと進んでいけます~

来た道と同じ烏原貯水池を通って、朝写真が撮れなかっためっちゃ急な階段(多分日本一急な階段とちがうかな?!)を過ぎたら無事にスタート地点の石井川(9時半頃~)の自転車置き場にとうちゃこ~で終了しました~


最後の写真が毎日のように通っている近所の湊川神社から文化ホールに向かって望める菊水山です~神戸駅からも望めます~


一番近くで六甲山の中で一番好きな菊水山です。


菊水山って山頂まで色んなルートがあるみたいで、特に今回行った菊水山(南)ルンゼなる険しくて楽しいところがあって益々菊水山が好きになりまして~、もひとつ更に険しい北ルンゼもあるみたいで何時か行ってみたいですが、周辺にはロッククライミングも出来る妙号岩や君影ロックガーデンとかまだまだ私にとっては未踏の地がありますので、くれぐれも怪我の無いようにほどほどに楽しんでいきたいと思う次第です~


今回の登山記録~(ヤマップアプリ~)

10/6 鈴蘭台駅から菊水山ルンゼVer


W-120のオーナーさんのOさんは今は体調を崩されているようで山歩きは控えているそうなので、弾きやすくなったW-120でギターに専念するみたいですが、体調が戻ったらまた山歩き復活してくださいませ~


今回はギターと関係ない山の事でお付き合い下さりありがとうございました。

いつもソロで行っていますので~菊水山ルンゼ行きたくなった方おられましたらお声掛けください~<(_ _)>

私と同じ名前のあきらっちさんのルンゼ動画~

親子さんで登っておられます~

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