常連さんのAさんが最近入手したたる源さんのギターを持って来てくれました。
京都の樽屋さんのおじさんが造られた、たる源ギターです。
以前にyoutube動画のファンクおじさんとコラボされている動画を拝見していたので、たる源さんの事は知っていて、Aさんともたる源の話をしたりしておりまして、半年程前にAさんが京都のたる源さんを訪問されてこのギターを試奏したりしてとても良く鳴るギターだったということと、ギターの話をしだすと話が止まらない程熱心なおじさんである事を聞かされていて~、その時にこのギターを購入する段階までになっていたそうですが、ギターに不具合(裏板にクラックがあったそうで~)があってそれを手直しするから、出来たら連絡してくれるということで待っていたそうで(その後数カ月後にやっと連絡があって~)ようやく京都まで取りに行かれたそうです。
このギターはマーティンD-28CWを意識(又はサンタクルーズのトニーライスモデルで元々はクラレンスホワイトが所有していたギターやそうです~)したそうで、Aさんもクラレンスホワイトファンの様ですし何か惹かれるものがあったみたいです〜
特徴としてサウンドホールが大きくてそれにより指板エンドがサウンドホールに少しはみだしていたり本家同様に指板のポジションマークがなかったりしますが、樽屋さんだけに材は良いものを使っているようで表板は多分、木目のやや広いアディロンダックスプルースに裏板はよく判りませんがローズウッドみたいでとにかく鳴りが大きくて良く響いておりまして、
たる源さん中々やるなーという感じなのですが~…
Aさんがこのギターを入手して(多分ひと月程)弦を交換した時にサドルが欠けたそうで~
私の所へとやって来たということで~
私「購入してから1か月程でサドルが欠けたって⁉~それって手直しして貰えるんと思うけど〜」
Aさん「また京都迄行くのも邪魔くさいし…、それにサドルって消耗品やし...」
私「ほんならしゃーないね~」
みたいなやり取りしながら~、希少なギターを持って来てもらえたことは嬉しく思っております。
ということで~勝手にたる源さんとギターポートのコラボになりました~笑
新しいサドルはAさんが調達してくれたロングサドルで長さが10センチ位ある牛骨の角材からもとのサドルと同じ様に作りました(元々オクターブも合っていて弦高も良い感じでした)
それとボディをチェックしてたら裏板(一番上の右側)にも浮きがあったりしましたが何時もギターパトロールの情報をくれたりと、お世話になっているAさんなのでしっかり手直しさせて頂きましたよ~
サドルを造り直して裏板の浮きを治したたる源ギターは作りこみに多少の甘い所がみうけられたりしますが、それにしても材が良いせいか本当に鳴りが素晴しくてたる源さんのギターに対する情熱と木材の事を熟知された愛情の伝わる素晴らしいギターでありました~!たる源恐るべし~‼
それとたる源さんは結構なご高齢であるようなので、年間に数本しか作ってないみたいなのでこのギターも数少ないたる源ギターとして今後希少性抜群なのでギター好きなAさんの元で可愛がってもらえて良かったなぁと思います。
今回は、思わぬことで勝手にたる源さんとコラボしてしまいましたが、これからもお元気で良いギターを作ってくれることを願っております。
ファンクおじさんのケンケンさんとの動画貼り付けておきます~
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