前回のNO.8に続いて2本のダイナミックギターです。
こちらは赤枠ラベルのNO.20です。
ヘッドにJISマークが入っています。
それなりに小傷がありましたが奇麗に磨いて仕上げました。
ボディを光に照らすとラッカークラックとベアクローの杢が浮かび上がって貫禄があります。
弦高がやや高めで(6弦12Fで約4ミリ)ネックの状態は良いのですが、弦高を下げるべく、ブリッジを削ってみました。
ダイナミックギターのブリッジは高さがあるので少々削っても問題なさそうなのでサドルの溝を一旦フラットになるまで削って、もう少し下げるのにさらに削ってなんとか弦高を下げました。
真鍮の1.5ミリの丸棒サドルに交換して6弦12Fで約2.2ミリ、1弦2.2ミリに調整できました。
普通にブリッジを削ると1弦の方が弦が細い分弦高が高くなるので1弦側のブリッジを多く削っています。
ナイロン弦から鉄弦に張替えて、弦高を下げたNO.20はとても弾き易くなってこれもとてもダイナミックな元気な鳴りを轟かせております。
続いてこちらは同じく赤枠ラベルのNO.40です。
こちらは、先日Aさんがマルハ613を某リサイクルショップから仕入れてくれた時に良さげなダイナミックギターも安く出ているよ~⁉と写真を送ってくれてまして、良さげなのでお願いしましてこのNO.40も仕入れてくれました。
NO.20よりも少し装飾が凝っていてサウンドホール周りに螺鈿細工が施されています。
奇麗な状態でバックがサンバーストでトラ杢も良い感じで出ております。
他のダイナミックギターと同様にボディ内のラベルが奇麗に残っていてとても良い紙質を使っているようで剥がれもなくてテカテカと光っております。
こちらのNO.40は元々弦高が低くて手も要らずでした。(こちらも真鍮のサドル2ミリに交換しております)
音は他のと同様に豪快なダイナミックな鳴りでとても弾き易いNO.40でございます。
Aさん良いダイナミックギターを仕入れてくれまして感謝しています〜
3本のダイナミックギターを並べてみました。
左からNO.8、NO.40、NO,20です。
どれも60年以上経ったヴィンテージですが、良い状態を保っていて尚且つ今どきの低い弦高に調整してとても弾き易いのでダイナミックギターのイメージが良い意味で変わりまして、他にもサンバーストのが欲しかったのでまたまた4本もゲット致しました~⁉
一気に7本もダイナミックギターが揃ってしまいましたので次回に残りのサンバーストの4本を紹介します~
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