年明け早々に常連さんのÝ君が入手したアプローズを持って来てくれました。
オベーションの廉価版ブランドのアプローズですがこちらの個体はUSA製の初期の個体で発売当時(80年代)は8万円位していたレアなAA-24というエレアコではないモデルです。
ヘッドの形が可愛くて昆虫みたいで、何と言ってもネックがアルミで指板がよく剥げているのが多いみたいですがこれは割と剥げもなくて奇麗な指板です。
ボディもとても奇麗で鮮やかなレッドがとても映えております。
フレットは指板と一体のアルミなので交換は出来ませんが、指板毎交換するみたいですがパーツももうないのでもし交換する際は同じ個体を入手して指板(ネック毎)を移植するしかないみたいですね~
弦が外された状態で来まして、Ý君曰く弦を張った状態でボディのお腹が少し膨れていたとの事でしたので内部を確認するとボディ下部に縦に7本あるファンブレーシングの内5本が浮いておりました。
ブレーシングの高さが同じなので幅のある当て板をボディ内外に当ててクランプで挟んでがっしりと接着しました。(ネックはボルト2本でボディ内で固定されていて外してから作業しました)
1日以上そのままにしてクランプを取り外しブレージングがしっかりと接着されて弦を張ってもお腹の膨らみが無い状態になりました。
くたびれていたペグは分解して洗浄・給油・磨き込みで奇麗に復活してペグポストのワッシャー(これもヘッドのアルミ一体の作り)の塗装の剥げたところを同色のシルバーに塗って見栄えを良くして、Ý君からリクエストされたブリッジの薄いのを濃い目のオイルフィニッシュでかっこよくしておきました。
ボディ裏のグラファイト樹脂も傷も少なくて外観はGOODコンディションでございます。
ネックがアルミで出来ていてトラスロッドが無いのですが全く反らないネックなので元々弦高がかなり低くてサドルにシムをかまして何とかビビりが出ないように弦高を上げて(6弦12Fで約2ミリ、1弦1.3ミリ)調整しました。
とても弾き易い状態になって、鳴らしてみると意外にい良い音がしてギブソンのようなジャキジャキな鳴りでストロークで弾くと気持ちのいいアプローズが元気に復活しました。
オベーションにピッタリなハードケースがあったので、お安くお譲りしまして自宅で撮った写真を送ってもらいました。
お正月にÝ君がLINEでこのアプローズをゲットしたと知らせてくれていたので、以前から私もこのアルミネックのアプローズに興味があったので研究用に早速ゲットして仕上がったÝくんのレッドの(テラコッタレッドだそうです…)アプローズと並べてみました。
私のはこれも奇麗なサンバーストです。(訳ありで意外にお安くゲット出来ました~)
こちらも仕上がったので次回に紹介いたします。
USA製のアプローズ意外に良いギターでY君のお気に入りになったみたいです!
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