Kさんからマーティン000-28Ecの修理のご依頼を頂きました。
ボディサイド裏板側のバインディング浮きとサウンドホールの塗装傷補修のご依頼を頂きました。
ボディサイド裏側のくびれたところのバインディングが少し浮いておりました。
それとサウンドホールの横のピッキングで擦れた米粒大の塗装剥げを補修しました。
補修中の写真はテーピングしたり紐でボディを縛ったりして見栄えが悪いので撮っておりませんが浮いたバインディングをヒートガンで少し温めて柔らかくしてからタイトボンドで一晩接着したのですが、今一つ引っ付きが悪くて今度は強力な万能接着材を使って再チャレンジして何とか良い感じにバインディングが付きました。
マーティンのバインディングって浮きやすいみたいですね、特に000のようにボディがくびれていて尚且つボディの下部と上部の厚みに差があってラウンドバックしているような形状なのでくびれの部分のバインディングの曲げ箇所に負担が掛かるような感じになるのでしょうか…何とか直って良かった~…
サウンドホールの塗装欠けは木部まで達していて剥げたところが白っぽくなっていたので同じような色目に着色してから窪んだ箇所にラッカーを何度も盛ってから表面を研磨して目立たないように仕上げました。
000-28は持っておりませんが、在庫のなかで一番形が似ているのが古いアリアF-180でしたので比べてみました。
ボディ形状は殆ど同じでした~、値段は…1/20位でしょうか(笑)
使っている材も違うしパーツも違いますが(当然音も…)アリアも中々雰囲気が合って弾き易く調整してますし、サウンドポート仕様で良い音しております~
オーナーのKさんに000-28Ecを無事お渡しして、奇麗になったと喜んで頂きました。
Kさんは大のクラプトンフリークで以前にエレキのクラプトンモデルのブラッキーもメンテナンスさせて頂いたりしまして、今年エリックさんが武道館でコンサートをされていたので行かれたのかお聞きしたところ~年齢的にももう最後の来日になるかもしれないかもなので、なんと3回も武道館ライブを観られたそうで、他にもエリックさんがお気に入りの有名なとんかつ屋さんに行ってとても美味しかったと楽しそうにお話して頂けました(ご本人さんには遭遇されなかったみたいですけど、ホンマにクラプトンが好きなんやなーと感心致しました<(_ _)>)
奇麗になった000-28Ecでクラプトンになりきってこれからも楽しんでくださいませ~!
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