須磨からお越しのKさんからヤマハFG-820の弦高調整のご依頼を頂きました。
去年新品で購入してから弦高が高いので気になっていたそうです。
お仕事の途中にご来店頂いて、仕事帰りに取りに来るとの事でした。
現状で6弦12Fで4ミリ近くありました。
ネックが順反りしてたので調整すると弦高が1ミリ下がったので、サドルを削って弾き易く(6弦12Fで2.1ミリ、1弦1.9ミリ)調整しました。
現行のFGって何だか古いFGと違いがあるのかなとスケールを測ってみると650ミリのフルスケールになっているんですね。(Ⅼシリーズ寄りになったのかな?、個人的ミディアムスケールの古いFGが好きですね~)
夕方にお渡し出来て、とても弾きやすくなったと喜んで頂きました。
このFGでギターを始めたKさんは須磨にお住まいで、須磨の海岸にギターを練習しているおじさんグループの方がいるそうで、時々須磨の海岸でその方達とギターの練習をしておられるそうで、”何だか海岸でギター弾くのって良いですね~”ということで、弾きやすくなったFG820でこれからも楽しくギターの練習をして下さいませ~!
FG820をメンテナンスさせて頂いた翌日に、今度はご近所のアメリカ人の青年のベンジャミン君からギターを引取って欲しいと来店されて、”どんなギターですか?”ときいたところ今から持ってきますとの事で暫く待っているとソフトケースに入ったギターを持って来てくれました。
持って来てくれたのはヤマハのFS-820でとても奇麗な状態でした。
聞くとアメリカに帰国することになって、持って帰るのも大変なのでいくらでも良いから引き取って欲しいとの事でした。
とても日本語が上手なので聞くと日本に来て5年位仕事をしてたそうで、近々シアトルに帰るということでした。
大切に使っていてくれたみたいでしたので、ベンジャミン君が喜んでくれる査定額で引き取らせてもらって、”助かります~”と喜んで頂きました。
とてもハンサムなベンジャミン君でした~”グッドラック”と彼を送り出して~
私の元へとやって来たFS-820をメンテナンスしました。
奇麗な状態(まだピックガードのビニールが付いておりました)でしたが一通り磨き上げて、標準のサドルが樹脂製だったので牛骨で作り替えて、弦高を調整して何時ものピックアップを取付けてエレアコ仕様にしまして、弦も張り替えてひと段落しました。
翌日になってせっかくなので何時ものようにサウンドポート仕様にしてベンジャミン君から引き取ったFS-820のカスタマイズが完了しました。
黒ラベルのFG-250Fと並べてみました。
70年代の黒ラベルと現行のFSですが50年位経っても細かな仕様は変更されてたりしますが、基本的なボディ形状は当時と殆ど同じでヤマ新旧のフォークギターの歴史を感じる2ショットです。
日本人にジャストフィットなボディサイズのFG&FS大好きなギターでございます。
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