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NO.449 ギブソン DOVE

ヤマハCJXに続いてM様よりギブソンDOVEのメンテナンスのご依頼を頂きました。

2007年製のダブです。

状態的には開放弦の2弦と3弦にビビりがありました。

以前に取付けたピックアップの本体が取れてしまっているので直して欲しいのと張っている弦が細すぎて弾き心地が良くないとの事で弦も張り替えます。

外れて粘着が弱っているピックアップに両面テープを貼り直してブリッジのサウンドホール側にしっかりと貼り付けました(貼付け面を奇麗に拭いてガムテープで埃を取ってしっかり張り付くようにしておきます)

配線もフックを付けてまとめておきました。

ナット溝が摩耗していた2,3弦の溝を牛骨の粉に樹脂を混ぜたので埋めて溝を切り直してビビりが無いように処置しました。

アコギとしては独特なチューンオーマチックが付いておりますので、サドルの高さ調整、オクターブ調整をしてダダリオカスタムライト弦に張替えて各部を磨いて仕上げました。


ダブってギブソンにしては珍しいロングスケール(650ミリ)でボディーもでっかくてストロークでかき鳴らすとジャキジャキと小気味いいご機嫌な鳴りが独特で、やっぱりこれって他にはない金属のアジャスタブルブリッジのせいやと思うんですがこの鳴りを体感したらストロークで弾く人やったらやっぱりダブって欲しくなるんやろなーと思います。

仕上がったダブをMさんにお渡しして弾きやすくなったと言って頂きました。


中学生の頃からバンドをやっていて、当時のラジオのバンドのオーディションに参加された時のゲストが谷村新司さんで運よくちんペイさんの楽屋に行ってちんペイさんが使っていたダブを弾かせて頂いたそうで、その時のダブがめちゃくちゃ鳴っていたそうでそれが忘れられずにずっとMさんの憧れのギターだったらしくて念願のダブを手に入れられたそうです。

その時弾かせて貰ったダブはピックガードがピックの弾き傷がいっぱい入っててボディーもクラックがいい感じで入ってたそうで、ほんまにちんペイさんのギターを弾かせてもらえて、とっても気さくなちんペイさんには丸坊主の中学生のMさん達がよほど可愛かったのでしょうね!


他にもジャパンヴィンテージのパールのDOVEを持っておられるそうで、国産のコピーではパールのが中々完成度も高いみたいで、Mさんも作りが良いのでそれも気に入っておられるようです。

私も今回DOVEを触らせて頂いて本物は買えないので国産のコピーモデルの雰囲気あるのがあったら欲しくなりました(トムソンとか安くて良い感じのあったら探そかな…笑)


M様、ヤマハとギブソンの素晴らしいギターのご依頼ありがとうございました。

大切なギターこれからも可愛がって下さいませ~<(_ _)>

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