Ý様よりモーリスMÐ-516のペグの不具合のご依頼を頂きました。
3弦のペグのボタンが無くなっておりまして、それを治すだけのつもりだったのでブログにも載せるつもりもなかったのですが、Ýさんが知り合いの方から譲ってもらったこのMD-516を息子さんがギターを始めるからと持って来て頂いて、それなら弦も古くて切れてたりしたので状態を診ると少し弦高も調整した方が良さそうだったのでお預かりして調整させて頂きました。
同じタイプのペグの予備があったので無くなっているペグのボタンだけ替えようとしたのですが、そのボタンの取付け穴が少しサイズが大きかったようで弦を張るとペグボタンが空回りしたのでペグ毎交換いたしました。
ギターを始める息子さんが何やら卒業式でみんなで歌うレミオロメンの3月9日という歌の伴奏をこのギターですると聞いておりまして、弦高を下げて弾き易くしました。(サドルを外すと薄いシムが敷いてあったので外しておきました)
それとこのギターを見た時に最初、私がはじめて中学3年の時に買った同じモーリスのW-35と同じと思って(縦ロゴだったので…)ラベルを見てみるとW-35ではなくてMÐ-516でしたが何だか自分のW-35を思い出してこれは何とか弾き易くしてギターを始める息子さんにギターを続けて頂きたいと思って心を込めて(何時もですが…)メンテナンスさせて頂きました。
ハードケースも蝶番が外れていたので直して奇麗にしておきました。
出来上がったMÐ-516をSさんにお渡しして聞くと3月9日の伴奏でカポを使うみたいで(多分2カポかな?)明日からの練習で使うから欲しいとの事だったのですが、カポの在庫を切らしていたので私の使ってる古いヤマハのカポをお貸ししまして、注文したカポが届き次第Sさんに連絡して新しいカポとお貸しした私のカポとチェンジさせて頂くことにしました。(いろいろなカポを使ってきましたがこのヤマハのカポは多分30年位前に買ってから使っておりますが、頑丈で壊れないので今も手元にありますが一度だけ弦の当たるゴムが傷んだので透明のエアーホースのゴムに交換してからその後問題なく使えております)
新しいカポが届いたのでÝさんに連絡しまして、後日息子さんと一緒に自転車に乗って取りに来てくれました。(ヤマハのカポが役に立てたようで良かったです)
息子さんが卒業式にギターの伴奏をされると聞いていたのでてっきり卒業生を送る2年生なのかなと思っていたのですが3年の卒業生らしくて、自分の卒業式って卒業証書を貰って仰げば尊しを歌う位にしか思っていなかったので、最近の卒業式って昔とは違ってなんか良いなーと思いまして、息子さんはギターとサッカーが好きだそうでそれも当時の私と一緒で私は一旦ギターは挫折しましたが、私の様にはならない様になってほしと思いますが、高校も無事に決まってサッカーとギターは続けて行きたいそうなので弾きやすくなったMÐ-516で先ずは数日後の卒業式の演奏を頑張ってもらいたく、どんな感じ~⁈と聞くとバッチリです!と自信ありげに楽しそうに話してくれたので、私もうれしくなって息子さんの卒業式に出席したいくらいの気持ちになりました。
当初はただのペグ交換だけのちょちょいと済むだけのはずのご依頼でございましたが、お話を聞いているとこのMD-516がこれから息子さんがギターを始められる思い出の物になるのかと思うと何だか自分の事のような感じがして当時の事を思い返したりして、これからこのギターで色んな思い出を作って行って欲しいなーと思えるMÐ-516とお父さんと息子さんとの出会いでありました。
私も初心を忘れずにこれからも楽しくギターと向き合っていきたいなーと思った次第です。
この度のご依頼ありがとうございました。<(_ _)>
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