前回の同じ木曾スズキSS-25のご依頼を頂いたSさんからお安く買い取ったジャンクなフォークボディーのF-20です。
送料より安かった鈴木F-20ですが、割と奇麗なのとフォークボディーなのでジャンクと分って入手されたそうですが弦高が凄いことになっていて(6弦12Fで6ミリ超え)直すとなるとえらい修理代が掛かるので入手されたお安いお代で引き取ることにしました。
長い間弦を張りっぱなしにしていたのでしょうか…、指板の根元が落ち込んでサウンドホール周辺の板が落ちこんでいる状態で、ヘッド側から見るとネックが起き上がって仕込み角度が無い状態で此処まで酷いのも初めて見る位の状態でございました。
落ち込んだサウンドホール周辺を少しでもマシにするようにとネックブロックにこの字の板を追加してみました。(この字の縦の板のはめ込みをきつくすると指板が盛り上がってしまうので板の高さを加減しながらジャストタッチよりややきつめにして取付けました)
少しだけトップ板の落ち込みが解消したのですが、トップ板が上がった分指板が浮いて隙間が少し出来たので接着してネックブロック部を強化してからネックアイロンを掛けました。
その間にペグを磨いたり、ブリッジを止めていた古びた長いネジ(ナットも痛んでいたので)をM3からM4のステンレスのボルトに替えてこちらも強度アップしてみました。
ヘッドに継ぎ目のクラックが入って不細工なので塗装を塗り直して奇麗にしてみました。
サドルも限界まで削って色々とやってみましたが、弦を張ってチューニングした状態で6弦12Fで3.5ミリ程にはなりまして、当初の状態よりかなり弦高は下げれて何とか弾けるようにはなりましたが、本格的にはやはりネックを外して仕込み角度を修正しないとという感じです。
今回はそこまではしませんが、最初からジャンクと判っておりましたのでネックリセットをしないでどこまで弦高を下げれるかと教材のつもりでやりました。
ローコードで弾く分には充分でやや控えめな鳴りですが奇麗な鈴木を今回はお安く(1000円スタートで)オークションに出品しましたので興味のある方は見て下さいませ~(木曾スズキバイオリンF-20 ジャンク)で出品中です。
Sさん、スズキF-20の教材を譲って頂いてありがとうございました。
また良いのをゲットしたら見せて下さいね~!
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