同じ兵庫区のK様よりアコギとエレキのメンテナンスのご依頼をいただきました。
アコギはモーリスのMÐ-256で弾き易くしてとの事で調整とクリーニングをしました。
暫くの間ご無沙汰していたギターを再開するのに入手されたMD-256ですがビビりがあるとの事で診ますとネックがかなり逆反り状態になっていて弦高が低い状態(6弦12Fで2ミリ以下)になっていたのでネックを真っすぐにすると適正な弦高になって、サドルの底面を整えて各部を奇麗に磨き上げて弾きやすいように細めのエクストラライトゲージの弦を張り弦高は適正な6弦12Fで約2.2ミリ、1弦約2ミリに調整してビビりが収まってMD-256が仕上がりました。
この頃(80~90年代)のモーリスのギターって極端に弦高が高いのって余り無いというかネックの仕込み角度が良い感じになっていてサドルを調整するだけでいい具合になる個体が多いように感じております。
元々、使用感が無い奇麗な状態でしたが何故かトラスロッドが目一杯締められていて、適正なネックの状態になってサドルの高さも余裕があるのでこれからも良い状態をキープして楽しくギターの練習をして頂ければと思います。
合板ですがドレットタイプらしい元気な鳴りのMD-256これからも可愛がって下さいませ。
もう一本は若い頃に買われた国産のアリアのレスポールタイプを弾き易く調整して欲しいとの事でした。
今は使っていないそうですが、大学生になった息子さんが最近エレキを始めたそうでこちらもビビりがあったりと色々と触らせてもらいました。
低すぎる弦高でピックアップの高さも近すぎたり、ジャックの差し込み口がぐらついていたり、3弦のペグのカバーが浮いていたり(万力で挟み込んで修正&カバーの爪をカシメ直し)電気系統の清掃・各部の増し締め、弦高調整・オクターブ調整・磨き上げ・弦交換等をしてついでに取り外されていたピックガードとトグルスイッチのプレートを取付けると最初の印象と変わって良い感じななったのですが、オーナーさんにお渡ししてからせっかく仕上げた写真を撮っていなかったことに気付きまして…
オーナーさんには良い感じに仕上がったのは判って頂けたと思いますので、お許しを…
年式・型番等は不明ですがマツモク製のとても作りが良い個体で、本家の作りのようなフレットエッジバインディングやネックジョイントが根元でねじ止めされていたり材も良さげの物を使っていたりと当時の丁寧な作りを感じました。
70年代頃って荒井貿易さんがギブソンの代理店をやっていたみたいなのでその辺りの作りとかも良く判っていたのでしょうね~。
という事で弾きやすくなったお父さんから息子さんへ受け継がれたアリアのレスポールタイプをこれからも末永く可愛がって下さいませ。
この度のご依頼誠にありがとうございました。<(_ _)>
댓글