いつも御贔屓頂いております加古川のMさんよりKカントリーD300の弦高調整のご依頼を頂きました。
先日、Mさんが来られた時にバッカスのレスポールを私に譲ってくれたので今回はそのお礼でこのK-カントリーを調整させて頂きます。
現状の弦高が6弦12Fで約2.5ミリ、1弦2.3ミリ程ですのでもう少し低く調整してみます。
ネックの状態は良くて真っすぐでしたがトラスロッドの締め代を確認したついでにナットを外してグリスを塗布してロッドを優しくいたわっておきます。
入手後にナットをスキャロップしたものに交換されたとの事で取付け位置がやや1弦側にシフトしていたので弾きやすいように少しだけ6弦側に移動させます(これで1弦が押さえやすくなったり弦落ちしにくくなり、親指での6弦の押弦がしやすくなったりします)それとナットの溝が深くて巻弦の断面が溝に埋もれているので溝深さの調整とナット上面を削って少し弦の断面が出るようにしました(これをやったからどうってことはないのですが気分的といいますか、ナット溝はなるべく浅い方が良いと思っているのでその方がかっこいいと思っているのでそうしたりします)
サドルを削って弦のテンションを稼ぐためにブリッジピン穴に誘導溝を切りました。
ペグも取り外して磨いて少し動きが固かったので潤滑油を塗布しました。(Ð-300なので3万円なのにこのペグってたぶんゴトー製だと思うのですが、クルーソンタイプでは珍しいブッシュがねじ込むタイプで裏にKASUGA DELUXEと刻印が打たれていてとても3万円のギターとは思えない拘りを感じます)
弦が少しくたびれていたので張替えて置きました。
サドル調整後で6弦12Fで2.1ミリ、1弦2ミリになりました。
全体を磨いて鳴らしてみると合板のアコギとは思えないくらいにしっかりしていて煌びやかに鳴るので改めてK-カントリーの凄さを感じました。
Ð-300なのにサイドバックは奇麗な木目のローズウッドやし、ペグも良いのが付いているしアバロン風なバインディング、鼈甲柄のピックガード等々当時、カスガが頑張って造ったÐ-300でございます。Mさん何時も良いギターをゲットされますね~しかもお安く⁉
先日頂いたバッカスのレスポールとツーショットです。
早速仕上がっておりますが、年内はお忙しいとの事で年明けに落ち着いたら弾きやすくなったÐ-300取りに来てくださいませ~
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