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NO.359 マーティンD-25K

度々御贔屓頂いておりますÝさんからマーティンÐ-25Kとアイバニーズのエレアコの弦高調整のご依頼を頂きました。

1983年製のレアなD-25Kはサイドバックがコア(トップはスプルース・D-25K2がオールコア)でこちらの個体はマーティンの150周年記念の刻印がボディ内部にあってオーナーさんのバースイヤーのモデルという事で探しておられたのがようやく手に入ったマーティンとの事です。

80年代に入ってアコギブームが過ぎ去って老舗メーカーのマーティンでさえ生産台数が激減したようでシリアルナンバーを確認した際に83年の製造本数が6000本程で現在は10万本ペースで製造されているので現在の1割以下になってリストラもあって職人も減りこのÐ-25Kは900本程生産されたとの事ですがその大半が80年に造られていて83年製は数百本しか造られていなかったとのことで(元々マイナーなモデル&コアということで余り売れなかったのか⁈)いずれにせよ希少なÐ-25Kですが弦高がやや高い(6弦12Fで3ミリ弱)との事で調整して弦高を下げました。

トラスロッドがないSQネックなのでサドルを削って弦高を下げます(幸いサドルの高さに余裕があって削れば良い感じになりそうです)

ネックの状態も少しだけ順反りしていましたが問題ないレベルでした。

6弦12Fで2.2ミリ、1弦2ミリ位に調整出来て弾き易くなって、弾いた感想はサイドバックがコアという事でイメージ的にはローズとマホガニーの中間的な感じで癖が無くて明るくて張りのある音で指弾きからストロークまでオールマイティな印象を受けました。

入手した時はボディにタバコ臭がしていて時間を掛けて拭いたりして大変だったそうで(私の方でも出来る限り奇麗になるように磨き上げましたよ~!)ボディの所々にマーティンクラックが入り始めてたり、お約束のピックガードの端が浮いてきてたりしておりますがオーナーさんと同い年のÐ-25Kはご自身の会社の事務所に置いていていつでも弾けるようにしているとの事でこれからも大切にされるであろう一生もののマーティンを入手出来て良かったですね!

もう一本、こちらは新しいアイバニーズのエレアコも一緒に弦高調整のご依頼を頂いたので次に紹介します。


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