度々、登場してくれるギターマニアのÝ君が古びたハードケースに入った年代物を持って来てくれました。
60年代に製作されたヤマハの初期のクラシックギターでこのNO.150は当時の最上位モル⁈のようで全単板みたいです。
ヘッドロゴが余り見かけない筆記体のヤマハロゴで、初期のFGやダイナミックギターでも使われていたみたいでそれだけでもこのギターの希少性が感じられます。
50年以上経過したギターとしては致命的な傷は無い状態なのですが、ペグが付いていない(当初付いていたペグは3連ペグと独立したペグがちぐはぐに付いていたようです)
サドルもオリジナルのはサドルの底面が反っている状態でした。
Ý君の方で新しいペグ(ゴトー製)、サドル、新品弦を用意してくれておりましてそれぞれ付け替えてこのNO.150を弾ける状態にして~とのことです。
交換するパーツを用意してくれて段取りの良いÝ君なのでそれだけ費用もお安く出来ますしこちらも新たにパーツを注文する手間が省けてササっと作業出来て助かります。
昔、小学生の頃近所にポン菓子を作るおじさんがやって来てポン菓子が出来るまで結構時間が掛かって行列になって、出来上がる時にボンっと破裂音がしてたのを思い出したのですが、ポン菓子ってお客さんがお米と砂糖を持参してポン菓子を作るおじさんの機械を貸してもらって作るみたいな図式でしたが、要はポン菓子のおじさんは原料は客持ちでおじさんは機械と燃料代だけで商売がなりたっていたので儲かっていたかは判りませんが、今回のようにお客さんが交換するパーツを持参してもらって私がそれを使ってギターを仕上げるのって何だかポン菓子の図式とちょっと似ているなーと思ったりしました。(若い人はポン菓子って知らないでしょうねー)
サドルはオリジナルのを底面を削って真っすぐにして使いました。
ペグはぴったりと収まってそこだけ新しい感があったりしますが、弦高もクラシックギターの標準的な6弦12Fで4ミリ弱におさまりました。
トップ板の厚みが分厚い感じがしたので測ってみると4ミリ位有って、古いギターってこんな感じやったんかな~と思いながら鳴らしてみると乾いたとても心地いい音を奏でてくれました。
オーナーのÝ君はこのNO.150をとてもお安く入手して(相場の1/3位)これを元手に私のマーティンDXAEみたいにわらしべ長者を企んでいるみたいですが、仕上がったNO.150が思いのほか気に入ったみたいでこれは売らずにおいておこうかなと迷う程のものになったようです。
そうは言いつつもそのうちにまたレアなのを見つけてわらしべ第二弾を楽しみにしておりますよ~!
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