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NO.342 モーリスTF-801

更新日:6月12日

父娘さんでお越しのK様よりモーリスTF-801サイド板割れのご依頼を頂きました。

娘さんがお気に入りのTF-801ですが行きつけで演奏しているバーに置いてあったのを酔っぱらった他のお客さんが勝手に触って落としてこのような状態になったそうです。

その酔っ払いの方はギターを落としてごめん、ごめんと言っただけだったそうです。

事のいきさつをお聞きして、ありそうなシチュエーションやなーと思いますがマナーとして人様の物を傷つけておいてそれはないよなーと思いつつ、娘さんの哀し気な気分を何とか晴らしてあげたいと傷ついたTF-801を綺麗な状態にしてあげたいと思いました。

ボディ右サイドのショルダー部に縦に割れていて割れの右側が少しめり込んでいる状態です。

不幸中の幸いでこの他の損傷は無くて割れた板も残っているので何とか目立たないように補修してみます。


いきなり補修後の状態です。

割れの歪をなるべく平らにするために湿らせたタオルにアイロンを当てて板を柔らかくしてボディの中から手で押して板の歪みを平らにします(殆ど板金屋さんみたいな感じです)

板の傷が平らになった状態で割れ箇所にタイトボンドを流し込んで(裏側からも)一日待って板を引っ付けます。

ベビーサンダーで表面を整えた後、ウレタンニスで色合わせをしてその後クリアー塗装&水研ぎ研磨を繰り返て仕上げにポリッシャーで磨き上げて割れ箇所が手で触ってもわからない位に割れを補修しました。

見えない所ですがボディ裏側の割れ箇所もサンドペーパーで均して表面を整えました。

ボディ全体もポリッシュしてピカピカにしまして弦も少々くたびれていたのでサービスで細めのエクストラライト弦を張っておきました。

蘇ったTF-801は元々とても弦高が低くてネックの状態も良くてトップ単板の上位機種なだけに艶のあるしっかりしたドレットノートらしい素晴らしい鳴りがしておりました。

取りに来られたお父さんに割れが治ったTF-801をお渡ししまして、娘が喜んでくれると言ってもらえて傷ついたTF-801を治せて良かったと嬉しくなりました。

復活したTF-801をこれからも大切に可愛がってくださいませ。

この度のご依頼ありがとうございました。



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