ゴフェルウッドギターを紹介した時に思いついたアコギの改造をFG-120Fで試してみましてその後の報告をしておきます。
改造の内容はアコギで弦を裏通しにしたら鳴りがどう変わるか⁉という事でやってみました。
FG-120Fの裏板に穴を開けまして、エレキの裏通しと同じストリングブッシュを付けまして強度を保つために内側から6ミリの板を貼付けました(その後中央部に同じ板を追加で貼付け)
弦を通すのがやりにくいと思い、細いストローをブリッジピン穴から挿して裏板のストリングブッシュにストローを付けてやると弦がすんなり表側に出てきて上手くいきました。
6弦共裏通しで弦を張ると表板が強度に耐えられず少し凹んでしまい、それでも恐々チューニングしましたところ、それにより弦高が下がってしまいサウンドホール寄りのフレットに当たってしまいビビりがでまして、これではあかん⁉と思い次なる作戦をたてました。
当初から予定していたトップ板の強度を補う為にゴフェルギターと同じように魂柱をブリッジピンの前面に立ててみました。
魂柱を立てたことでトップ板の凹みは抑えられて弦高は下がらずにフレットでのビビりは解消されました。
が、魂柱を立てることでトップ板の振動が抑えられてやはり鳴りがイマイチでした。
3,4弦だけを裏通しにしたり、6,1弦だけを裏通しにしたりしてバランスを変えてみたりしたのですが、ふつうに弦を張る状態よりかは魂柱&裏通し作戦の鳴りはもひとつでございました…残念…。
アコギはやはりトップ板を振動させてやらないとあかんな~とまぁ当たり前のことなんですがバイオリンのように魂柱を立ててボディ全体で鳴らしたらどうなるか⁈とやってみたのですが結果的には企画倒れになってしまいましたが、FG-120Fは改造しましたけれど今まで通り普通に弦も張れますのでせっかく改造したのでついでに今度はボディサイドにサウンドポートを開けて今回の魔改造は一旦完了とします。(何事もチャレンジという事で良い勉強になりました)
サウンドポートはお試し頂いたお客さんに好評でちょこちょこと売れておりまして、調子にのってお店のアコギを10本程加工しておりますので興味のある方はお試しくださいませ。
なにせ、ギブソンさんもその鳴りの良さに気付いて昨年末からお手頃価格のジェネレーション・コレクションシリーズで商品化したくらいで老舗ブランドのお墨付きを頂いておりますので、また今度サウンドポートを施したアコギを紹介してみますね~。
以上、アコギの魔改造の報告でございました。
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