ご近所のMさんからマーティンD-35のブリッジ浮きの修理依頼を頂きました。
以前にピックガードを交換させて頂いておりました。
今回はブリッジ浮きに気づいたので持って来てくれました。
時々見るんですけど弦を張って切らずに巻いたままにしているのって、なんかワイルドな感じがするんですけど~(ニッパー持ってないのかな…?)個人的には作業しにくいのでバッサリと切らせて頂きます(弦の先っちょが危なっかしいし…)
弦を張った状態でブリッジに隙間が確認できました。
ブリッジの隙間から温めたヘラを入れてゴソゴソとやっていると割とあっさりと奇麗にブリッジが剥がれてくれました。
ボディ側とブリッジの接着面をペーパーで整えてからタイトボンドでクランプしてしっかりブリッジを接着しました。(接着後の写真を撮り忘れた…)
ブリッジを接着した際に外した貼付けタイプのピックアップを付け直したのですが、何だか出力が弱くて多分ピックアップに電気工事で使うようなコーキング材みたいなのがセンサー部にべったりと付いていたのでこれが原因!と断定しましてそいつを取り除いて私が使っている薄くて粘着力の強い3M社のに張替えて付け直すとしっかりと出力ができました。
(あとで聞くと何十年も前にオーナーさんが見よう見まねでピックアップを付けたとの事でした…、当初から出力が弱いままだったらしいです…。通りでプロの仕事ではないな~と…笑)
貼付けタイプのピックアップは出来るだけ薄い両面テープを使わないと音に影響しますので…私も色々と試しました~、3Mの超強力スーパー多用途使ってます。
他にも不具合を発見しまして~。
試奏してボディ表面を軽くノックしてみるとブリッジはしっかりと付いているのに少し鈍い反響音がしていたのでボディの内部をチェックするとトップ側ではなくてバックのブレーシングが3箇所浮いておりました(反響していたのでトップ側かと思ってしまいました)
ブリッジ浮き以外の不具合を直せたので40年以上経ったÐ-35が元気になってくれたのでオーナーのMさんも喜んで頂きました。
スパルタンなオーナー様は普段から弦も張りっぱなしとの事でしたが、トラスロッドも無いようなのでヴィンテージなアコギは労わる意味でも少しは弦を緩めることをお勧め致します。
(私の場合、以前にも書きましたがヘッドに掛かる弦のバランスを考慮して、6,5弦をペグを180°、2弦を180°緩めるようにしています。古いアコギのヘッドは6弦側に捻じれていることが多いです。ネックも同様に6弦側が順反り、1弦側は真っすぐで少し捻じれてるのが多いです…。言うても弾いてるより圧倒的に弾いていない時間の方が長いですし…
4,3,1弦は切れやすいので緩めません。
これがアコギはベストやと思ってます。エレキは張りっぱなしですけど…テンション緩いので、お腹も膨らみませんしねっ…)
もう一本J-45DELUXEのサドル交換のご依頼も(載せてませんが…)頂きましてありがとうございました。
大切なÐ-35とJ-45、これからも可愛がってくださいませ。
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