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NO.321 Gopher Wood ギター

韓国のメーカーのゴフェルウッドのメンテナンスを頂きましたので紹介します。

オーナーのJさんは韓国の方でこのギターをゴフェルウッドの社長さんから直々に購入されたらしくてこの個体は初期のプロトタイプで全単板とのことで、後付けでLRバックス・アンセムのピックアップが付いていおります。

裏板にかすかに塗装面にクラックがあるので診て欲しいとの事だったのですがよく見ないと分からない位のものだったのでこれはもう少し様子を見ることにして他に弦高が少し高い(6弦12Fで約3ミリ)とナットの溝が摩耗して多少ビビりがあるとのことでナットの交換をさせて頂くことになりました。

作りを見るととても手の込んだ高級感があってヘッドのデザインが十字架でこれは社長さんがクリスチャンなので拘りがあったようで12FのインレイやボディエッジのバインディングはR状に面取り加工がされていたり、ヘッド裏の金属製のプレートはネックのサスティーンをもたらす効果がある⁈のが付いていたり、何と言ってもこのギターの一番の特徴が私も初めて見たアコギにバイオリンの魂柱のようなのが付いていてこれも無駄な振動を抑えて特にエレアコ使用時にその効果を発揮させるもので「サウンドピラー」という名で特許も取っているとのことで興味深々なギターなのでございます。

それとゴフェルウッドってなんだか聖書に出てくるノアの箱舟を造った木材の名前から命名したようで、調整後にどんな鳴りがするのか特に魂柱を付けた時と外した状態でどのように変化するのか楽しみながら作業しました。



ナットを牛骨で作り替えてサドルを少し削って弦高も1ミリ位下げれて弾きやすい状態になりました。

サウンドピラー(魂柱)は裏板の真ん中縦の補強板にくぼみが掘られていて表板のXブレーシングの交わる位置に取付けられていて簡単に取り外せるようになっています。

ボディの中でトップとバック板を突っ張り棒のような状態で振動を伝えるもののようです。

2本ある内の上のが木製の初期のサウンドピラーで下がプラスチック製の普及版のサウンドピラーで構造は同じで中にスプリングが入っていて中の柱が縮んで突っ張るようになっています。(このスプリングの固さを変えることによって幅広い音色を楽しむことが出来るそうです⁉)

調整後のゴフェルウッドをJさんにお渡しして良い感じに弾き易くなったと喜んで頂きました。

オーナーのJさんは韓国の方で日本人の奥さんと結婚されて、日本の某自動車メーカーのエンジニアをされていて日本語もとてもお上手で、そのメーカーの開発に携わっていたりとても優秀なお方で車の事や韓国のギター事情なんかも良くご存じだったり興味をそそるお話が出来てとても楽しかったです。


とても作りの良い新しいコンセプトをもったゴフェルウッドギターでしたが、私なりに理論的に考察してみると、バイオリンの魂柱の役割は表板と裏板の振動を伝えることによってボディ全体に弓と弦を擦り付けた振動を響かせて鳴らしていると思うのですが、アコギの場合は弦の振動を表板に伝えて振動させて裏板に反響させてサウンドホールから音を出していますので、バイオリン場合とは鳴り方が違うというか、バイオリンの場合は弦が表板の上に駒で支えているだけなので、アコギのように表板の振動と言うよりかは魂柱を介してボディ全体で鳴らしているので魂柱の役割は判るのですが、アコギに魂柱を付けてもトップの振動を抑えるだけで鳴りがスポイルされるのではないか⁉と私なりに考えながら調整後のゴフェルウッドを試奏してみますと、元々とても良く鳴る個体なのですがサウンドピラー(魂柱)を付けた時は鳴りが抑えられて、外してみると鳴りが良くなって思った通りの感想になりました。(何名かの常連のお客さんにも試奏してもらい、皆さん同様な感想をされておりました)

メーカーさんのホームページを観させていただいたところ、このサウンドピラーは無駄な振動を抑制させて今までにないクリアーな音を…みたいなことを述べておられるので、これはエレアコとしては良いのかもしれないのですが、バイオリンの魂柱と真逆のコンセプトなのだと思った次第であります。

普通ギターを作るメーカーさんってどこもいかに生鳴りを良くするかを考えていると思うのですが…、その鳴りをわざわざ抑えることって普通はやらんやろーなって思ったり、ヤマハとかバイオリンとか他にも弦楽器も作っていたりするので、魂柱の役割とかよぉーく判っているはずなのでこのコンセプトはちょっとずれているな~と思いながらエレアコとしては確かに無駄な振動を抑えてフィードバックとか無くなって良い事もあるのかなと思ってもおります。

今回のゴフェルウッドのサウンドピラー(魂柱)のコンセプトを発展させて私なりの新しいアイデアが思いついておりまして、それはバイオリンの本来の魂柱みたいにアコギの鳴りを良くする名案がひらめいたのでここでは今は言えませんが、これをやるのは多分世界初のアコギの概念を覆すような凄い事を思いついたので実現するべくプロトタイプ作製プロジェクトを進めておりましてどうなるのか今からワクワクしておる次第です。

(要らないし心配を今からしていて、そのアイデアを言ってしまって私が先にやっていたサウンドポート(前からありましたが…)みたいにギブソンが後から出してきたり(勝手に真似されたと思っている…笑)しているので、上手い事いったらゴフェルウッドを見習って特許を取っておかなくてはと要らぬ心配をしてアホな妄想をしております。あ~、勝手にプロジェクト上手い事いきますよーに!)






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