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NO.316 Moririnbacker


何時もエレキギターのご依頼を頂いておりますÝさんからリッケンバッカー風なギターをお預かりしました。

ロッドカバーにこのギターを造られた方のあだ名⁈をもじってMoririnbackerと書いてあってとても本格的な感じがありつつ洒落が効いていて良いですね〜。

Yさんのバンドのメンバーの方がSNSで知り合ってどういういきさつかは分かりませんがバンドのメンバーさん全員にギターをくれたという事らしくて、今年の1月に造られた出来立てほやほやなギターなんですが、最初からトーンが効かないとの事で確認してみると聞いていた通り効かなくて、ポットを交換して欲しいとの事でついでにコンデンサもオレンジドロップに交換して~との事でした。

ギターの配線をチェックする前にこのモリリンさんが造ったギターを観察してみると、個人で作ったギターにしては中々良く出来ているなーと思いました。

先ずギターがとても軽くて材はよく分かりませんがÝさんに聞くところによるとボディはスルーネック構造で本家のソリッドボディの600系もそうみたいで塗装も奇麗な仕上がりのグリーンがとても良い感じです(作った方の本業が車屋さんみたいでモーリスミニと同じ塗装とか…ロータスのエンブレムが貼られていますね~)

ピックアップも自作したとの事でシングルコイルを二つくっつけたようなのが付いておりました一応、ハンバッカーのようです。

あとフレットはステンレスで指板も綺麗に塗装されてたりしております。

とても木工と塗装は良い感じなんですが…、他人様の造ったギターにあれこれと言いたくもないのですが作り込みの甘い所もありまして…

①弦を張っているテールピースがセンターから少しずれている。

②そのテールピースが分厚いピックガードの角に当たっているので弦のテンションが緩い。

③ヘッドの角度が浅い。(スルーネックにしたので材の関係で製作上、制限があったのか⁈)

④指板面とボディの高さが広くて(18ミリ位普あって普通は大体10ミリ以下)ピックアップと弦との隙間が広すぎ。

⑤ピックアップがピックガードに直付けさてていて高さ調整が出来ない。

⑥ストラトのようなラージタイプのピックガードが付いているが配線がキャビティをトンネル状に通っているので線の長さに余裕がなくて作業しづらい。(ピックアップとコントロール部のザグリをストラトのようにつないだ方が何かとスッキリする。なので作業する時ピックアップをピックガードから外して配線に余裕を持たせて作業しました)

⑦ポットの軸が長いタイプなのでノブを付けたらボディとの隙間が広くなっている(軸の短いタイプのポットに替えます)

⑧最初からトーン(フロント、リア共)が効かない。ボリュームは効きます。

ざっとギターを観た印象はこんな感じなんですが、本当のことなので決して悪気はないのであしからず<(_ _)>


てな印象を受けたこのギターですが、本題のトーンが効かない原因を診ていきます。

これも不具合箇所を箇条書きに書いてみると

①配線がちとゃんと繋がれていない。(リアトーンとフロントがつながっていたり…)

②ポット間のわたりのアースが全てつながれていない。

③半田が甘くて線を弄っていたらあちこち半田がはずれる。とほほ~…

上記の不具合の為にトーンが効かない状態でした。

リッケンバッカーってコントロールノブの配列がレスポールタイプと違っていて前側2つがフロント側、後ろ2つがリア側(レスポールタイプはピックアップ側がフロント、外側がリア用)になっていて、おまけにトーンが手前に付いてて(普通はボリュームが手前)もひとつフロントとリアの出力を調整するバランサーのポットが付いています。(ちょっとややこしい…)


取り外したポットの抵抗値を測定すると正常に動作しておりました。やれやれ…

という事でなんとか正常にトーンが効く様になったMoririnbackerですが構造的な問題であるピックアップと弦の高さが広すぎる(10ミリ位)為にリアPUの出力が弱い状態になっております。(これを改善するにはピックアップをピックガードの上に取付け(レスポールみたいに)してエスカッションを付けて高さ調整出来るようにする)ことが必要なようですが、オーナー様はフロントしか使わないからとの事でございました。

こちらとしましてはご依頼内容のトーンの不具合とポットとコンデンサの交換をさせて頂いて不具合の方は直りましたので後はオーナー様にお任せいたしました。

私もエレキの配線とかしょっちゅう弄っている訳ではないのでなんなんですが、率直な感想を申しましと失礼ながら、このギターを造られたお方は私が思うに電気の事は殆ど判っていないのかな~、それと失礼ながらギターも弾かれる方なのか⁈と思いながら作業しました。違っていたらごめんなさい。

<(_ _)>(普通はトーンが効く効かないって判ると思うのですが…ましてやギターを製作される程の方であるならば…)


やっぱり人様に造ったギターを差し上げるのならば不具合の無い状態でお渡しして欲しいと思いますね~。(そうとは判っておられなかったような所が少し残念な感じがしました)

例えが悪いですけど、好きでもない人から手編みのセーターとか貰っても困ったりしますよね~笑

よく観ているフェースブックの楽器製作/改造研究会なんぞを観ていると殆どエレキですけど、かなり凝ったギターを作られているのを拝見しますが(中にはプロの方も居たり)材に拘ったものや塗装や電気系の改造等かなりの専門的な知識をお持ちの方々の投稿を参考にさせて頂いておりますが、私も少しでもギターの修理のレベルが向上できるように日々勉強させて頂きたいと思う次第でございます。

あと常連のお客さんと話していたんですが、自分で改造したギターとか修理するのって普通のショップは嫌がるやろなーって言ってはりましたね~。ん~まあそうやろね~

私の場合で言いますと、今回はオーナーさんからの明確な指示(ポットの交換)があって、出来ると判断したのでご依頼をお受けしましたが、状態を診てちょっとこれは手に負えないなぁとなると場合によってはお断りすることもございますのでそこの所はあしからず。   

<(_ _)>)


てなことで何とか不具合が治って使えるようになった⁈Moririnbackerの紹介でございました。







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