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NO.299 マーティンD-28 

今年、最初のご依頼はいきなり凄いギターが来まして、ギターマニアのOさんが何と66年製のD-28を持って来てくれました。

知り合いの方から譲って貰ったというヴィンテージのD-28ですが一体お幾らで譲って貰ったのかな?普通はまぁ100万はするんでしょうね〜、私にゃ買えませんけど。笑

66年製という事でシリアルを調べるとまさしくそのようで、当然バックはハカランダなんでしょうけど柾目なので派手な感じではないのでローズ⁈と思ったりしたのですが滅多に見ることもないであろう柾目のハカランダをしっかりと目に焼き付けまして~、おもむろにサウンドホールから匂いを嗅ぐと何とも言えない甘み掛かったような何だか懐かしいような香りがしておりました。(ハカランダの香りの芳香剤あったら買うのになぁ~)

全体の状態も良くて弦高も低くてネックの状態も素晴らしくて過去にリセットされているかも⁈、フレットも奇麗でとんでもない値段になるかも⁉という本物のヴィンテージのD-28でございます。

ボディ内部もじっくりと観察しました(普通な感じのブレージングですが作りは流石にしっかりしています。サイドの割れ止めもありますね〜)

オリジナルであろうピックガードですがマーティンによくあるピックガードの端がカールして浮いております。

古いマーチンはボディにピックガードを貼ってから塗装しているようで、ピックガードが収縮してそれに沿ってトップ板にクラックが入ることが多いのでオーナーさんもそのことを心配されていました。

試奏してとても深いヴィンテージの鳴りがしておりましたが、サドルが低いので1,2弦でビビりがありましたのでサドルも作り直します。

ピックガードを温めてすんなりと剥がせまして心配していたトップ板の割れもなく、オーナーさんに写真を送って確認してもらいまして、ついでにピックガードの下部分を塗装して~とのことでしたのでそのようにしました。(新しいピックガードを張るにしても塗装してからの方がしっかりピックガードが貼れますし割れの事もあるし見えないところなのでまぁクリアー吹いときます~)

オーナーさんが持ってきた古い鼈甲風のトーティスのピックガード(オリジナルより少しだけ小さい!古いので縮んだのかな〜)を貼ってという事でしたが、そのピックガード(それも元のオーナーさんから譲ってもらったもの)が古すぎて粘着性が殆どなくなっておりまして、両面テープで貼ることも考えたのですが半透明なので両面テープの筋が見えると不細工なので貼るのを止めてオーナーさんと相談して元と同じ黒のピックガードにした方がÐ-28には似合っているので私の作業はここまでで後は貼るだけなのでオーナーさんに任せることにしました。(貼ったらこんな感じなんですけど~、やっぱり黒が似合うっしょ!)

そうこうしているうちにサドルも作り直しましてビビりも治まってオーナーさんにお渡しして鳴りもはっきりしたのを確認して頂きました。

オーナーのOさんは私以上にギターを入手しては売り買いされている方で沢山のギターをお持ちなのですがこの66年製のD-28に限っては一生ものなので自分用に持っておくとの事で、そりゃ~そうでしょうね~。羨ましい限りです~。

希少なヴィンテージのD-28をお持ちいただきありがとうございました。

またレアなギターをゲットしたら見せにきて下さいね!



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