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NO.296 ヤマハLL16Dの調整とカズチューブ出演!

東灘区からお越しのOさんこと、ご自身のYouTube動画を配信されているカズチューブのあのお方⁉からヤマハLL-16Dの弦高調整のご依頼を頂きました。

先日、マーティン000-28とこれと同じLL-16D(黒)をお持ちいただきましてその時も弦高調整をさせて頂きました。

前回同様、元の弦高は低くて6弦で2.1ミリ、1弦は2ミリを切っておりました。

なんでナット溝の更なる調整で押弦しやすいようにしてみます。

オーナー様曰く、巻弦側をもう少し押さえ易くして欲しいとのことでした。

各弦の2フレットを押さえた時の弦と1フレットとの隙間がほんの少し隙間ができるくらいにまでナット溝を専用のやすりで削っていきます。(やすりで削ってから最後に耐水ペパー使って溝表面を整えるようにしていますこれすると3弦とかでピキッてなりにくくなります)

弦高的には余り最初と変わらないのですがナット溝の調整でローコードが多少押さえやすくなります。

ナット調整後に弦を張り直して音の確認をしていると何やら6,5弦の開放でブリッジ辺りから少し共振音が気になったので色々調べて(サドル前後に多少の遊びがあったり、或いはピエゾピックアップの配線がボディーに干渉⁈)等確認したのですが違うようで基本に戻ってボディ裏表を軽くノックしてみると裏板とブレーシングに浮き(2箇所)があるようでそれが原因で低音弦を弾いた時にボディが共振していたようです。

過去にも何度もこのような症状を診て来たんですが、トップ板側でブレーシングが浮いていることよりバック板でこのように浮いていることが多くて、なんでかなぁと考えてみるとバック板ってボディを横から見るとネック側とボディエンド側へと厚みが少し分厚くなるので形状がラウンドしたようになってバック板が少し湾曲しているので(トップ側は基本フラット)その具合でブレーシングが浮き易いと思うのです。

それとこのLL-16Dのように裏板材がローズウッドなのでボンドの接着性がトップ板のスプルースより悪いのではないかと思ったりしています。

実際のところ裏板のブレーシングって裏板が湾曲する分を見越してそれに合わせて接着面を削ったりしているのか、このあたりは判らないところなので今後の研究課題としておきます。

ってことで仕上がりましたLL16DをOさん(名前だしてもいいんですが何時もお客さんの名前はイニシャルなもので)にお渡ししまして色々とギターの事やカズチューブの事を聞いたりしまして、OさんからGUITARPORTの宣伝をしましょうってことになって、いきなりビデオカメラを出されて撮影が始まりましてOさんの慣れたしゃべりでインタビューが始まってなんだか少し緊張しましたがスムーズなOさんの進行のおかげであっという間に収録が終わりまして、なんとその日のうちにカズチューブでYouTube初出演になりました。

思いもよらない形でのYouTube出演となりましたが、ギターのメンテナンスのご依頼以外に当方の宣伝までして頂きましてOさんには感謝しかございませんがカズチューブでギターネタになった時に度々、GUITARPORTネタをして下さっているみたいなので本当に恥ずかしいやら応援してくださっているのでほんとに感謝しております。

https://youtu.be/TQbHdmgHVVc ←この動画!です。


先日、モーピス3兄弟のF-12を購入して頂いたOさんもカズチューブの視聴者さんで自分と同じ歳の72年製のギターを探していることをカズチューブで取り上げていただいた事からそれが縁で来店頂いて気に入って頂いたF-12を嫁がせることが出来ましたのでそのことについても感謝しながら人と人の繋がりの大切さを実感している次第でございます。

今年一年、年末最後に思わぬ形でカズチューブに出演させていただいて色々とありましたがひょっとして次にOさんがご来店された時に第二弾の出演とか要らない心配をしてしまいそうですが、こう見えてとても人見知りするシャイな性格なので何卒お手柔らかにおねがいいたしますね!笑

今年一年皆様にはとてもお世話になった事を感謝しつつ、来年もGUITARPORTをよろしくお願いいたします。

年始は1月3日(月)から営業しております。







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